世界はたくさん、人類はみな他人

著 者

本橋 成一

ISBN

978-4-7803-1038-2 C0095

判 型

四六判

ページ数

144頁

発行年月日

2019年08月

価 格

定価(本体価格1,600円+税)

ジャンル

文学・小説・エッセイ

写真家としてデビューしてから半世紀。
「いのちを見つめること」を作品の根底に据え続けてきた本橋成一の初めてのエッセイ集。

焼け跡の街が原点
モノを捨てなかった父
どこに軸足を置くのか
悟平さんと静夫
いのちを学ぶこと 難しい時代
蚊も殺さなかった彼
牛は涙を流すのだろうか
都会で生まれたカエルと金魚
出産の瞬間に見た人間の本質
子どもの価値観 受け入れる
迷惑をかけてはいけないの?
得意なことで勝負する
死んだら肉体を仲間に返す
人間と犬のルールどこに
世界はたくさん、人類はみな他人
世界はたくさん、人類はみな他人2
楽しんで受け持つ「自治区域」
ふんどしのひも
戦争の犠牲者に「敵」「味方」はない
かまどで取り戻す豊かさ
ペチカという文化
地球とどうつきあうのか
じいちゃんの肉体
自然界に戻す「うんちく亭」
人間の都合を押しつけない
感情の伝達はどこへ
冬のベラルーシ 葬列の歌
駅と列車の記憶
写真はイマジネーション
墨と油の「恋愛ごっこ」
十年後の夢
あとがき

投稿者:女性・50歳代
本橋さんの独特な自然、人への視点が面白く暖かくこちらも暖かい心気持ちになりました。本橋さんにいつかお会いしたいなあと思いました。

「不便の豊かさ」について語り、「共生とはなにか」「多様性とはどういうことか」を問うエッセイ集です。写真家、映画監督として長年作品テーマに据えてきた「いのちを見つめること」を通奏低音にして一冊にまとめました。31点のエッセイにそれぞれ1点ずつ添えた写真からも問いかけが発せられている、著者らしい作品となっています。中学以上の漢字にルビあり。

本橋 成一
1940年東京生まれ。写真家、映画監督。炭鉱、サーカス、上野駅、築地魚河岸、大衆藝能、屠場など、市井の人びとの生きざまに惹かれ写真に撮り続ける。

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