福島原発事故
どうする日本の原発政策
著 者 | 安斎 育郎 |
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ISBN | 978-4-7803-0441-1 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 176頁 |
発行年月日 | 2011年05月 |
価 格 | 定価(本体価格1,500円+税) |
ジャンル |
福島原発事故による放射能災害は何を示したのか?
「原発安全神話」を50年間にわたって批判してきた放射線防護学の専門家が、放射線被爆と原子力発電の原理に立ち戻りながら、放射能と原発の原点からエネルギー政策を問い直す。
第一章 福島原発事故による放射能災害と私たちの生活
1、福島第一原発事故の態様
2、放射性物質の危険性
3、事故の収拾に向けて
4、私たちはどうすべきか
第二章 放射線による被爆とは何か
1、放射線とは何か
2、放射線の人体への影響
3、被曝への対処はどのようにしたらいいのか
第三章 原発の、何が問題なのか
1、原発とは何か
2、「原発安全神話」を改めて見直す
第四章 どうする、日本の原発政策
1、福島第一原発の廃炉は避けられない
2、既存の原発の総点検を
3、日本の原発政策の再検討を
4、原発の歴史から見えてくること
5、これからのエネルギー政策を考える
第五章 生き来し方を振り返って
1、私と原子力分野との関わり
2、アカデミックハラスメントを超えて
付 一九七二年日本学術会議原発問題シンポジウムでの基調演説
投稿者:男性・71歳
評価:☆☆☆
非常に分かりやすい文章で、大切なことがよくわかりました。科学とはこうあるべきだと知らされました。ありがとうございます。
投稿者:女性・79歳
評価:☆☆☆☆☆
まず、大変重大な事故の元で緊急出版の運びの経過を思いますと著者と共に貴社に心からの敬意を表したく存じます。第1章〜5章にわたり明解なタイトルと内容に学ぶことが多く、戦中派の者としてりつ然たる思いを新たに致しました。著者も述べられていますが、国民的議論の元で自分のおかれた立場で努力の道を拓いていかねばなりません。
投稿者:男性・49歳
評価:☆☆☆☆
原発開発に批判的な者の発言を封じる、または異論を排除する今の権力側の異状さ、無責任さにあらためて怒りを感じた。安斎先生には、これからも正しい知識、情報を発信し続けていただきたい。
投稿者:女性
評価:☆☆☆☆☆
原発のしくみから放射能の種類、作用まで、初心者にもわかるように書かれており、本当に助かりました。おぼろげながらも理解ができたことで、安斎先生には大変感謝しております。「起きてしまったことをいつまでも悔やまず、次の一手を考える」ーこの言葉で、前向きになれました。ありがとうございました。
投稿者:女性・40歳・会社員
評価:☆☆☆☆☆
すばらしい本と思った。事実をわかりやすく誠実に書きとめられており、書店で気に入ってすぐ購入してしまいました。こういう本が増えるといいなぁ。
投稿者:男性・22歳・学生
評価:☆☆☆
このような本をすばやく出版された安斎先生とかもがわ出版に感謝いたします。
投稿者:男性・74歳
評価:☆☆☆☆☆
大変わかりやすく書かれており、参考になりました。大地震・大津波から2ヶ月ほどでの出版には、著者および出版社の奮闘が思われます。それにしても第5章の“アカデミックハラスメント”には驚きました。多様な見方、考え方を無視するようなことが続けば、今後も同じような事故・事件が起こるように感じます。
投稿者:男性・75歳・電気技術者
評価:☆☆☆☆
目から鱗でした。長年、電気技術に携わった者として、原子力発電の危険性に、今まで無知だったことを恥じています。今後は原子力発電に頼ることなく、自然エネルギーの研究や開発に根本的な転換が本当に必要との安斎先生のお考えと行動に全面的に賛成いたします。
安斎 育郎
1940年、東京生まれ。東京大工学部原子力工学科卒業。工業博士。
現在、立命館大学国際関係学部教授、同大学国際平和ミュージアム館長、Japan Skeptics会長、日本平和学会理事、原爆忌全国俳句大会実行委員長なども務める。手品のテクニックを使って不思議な現象を再現する講演・講義が人気を博す。 (2005年6月現在)