福島のおコメは安全ですが、
食べてくれなくて結構です。
三浦広志の愉快な闘い
著 者 | かたやま いずみ |
---|---|
ISBN | 978-4-7803-0753-5 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 144頁 |
発行年月日 | 2015年03月 |
価 格 | 定価(本体価格1,400円+税) |
ジャンル |
1000万袋以上のうち、2012年=71、13年=28、14年=0。
3年を経て福島のコメからは、国基準以上のセシウムは検出されなくなった。普通の除染のように土を取り除くと、田んぼから栄養も奪われる。だから、セシウムの多い表土を掘り起こし、稲が吸い込まない下の方に埋め返す、そんな地道な作業のくり返しだ。福島の農民の努力と厳格な検査の結果、コメの安全性に三浦は自信がある。しかし、「食べてほしい」とは言わない。「安全」の押しつけと反発する心も分かるから。ただただ安全なコメをつくり、測り続ける。売れないのは国と東電の責任だから、「食べる」「食べない」で国民が分裂してはダメ。売れないことの賠償は国・東電に求める。長い闘いだから楽しくやりたい。三浦のまわりには笑顔と笑い声があふれる。農民・三浦の愉快な闘いの記録。
投稿者:女性・59歳・無職
評価:☆☆☆☆
読みやすかった。内容も良かった。福島に限らず、農業そのものが厳しい日本において、なんだか勇気がわいてくるような本。