ぼくは「ぼく」でしか生きられない

役に立たない〝人生論″

著 者

吉上 恭太

ISBN

978-4-7803-1299-7 C0095

判 型

四六判

ページ数

184頁

発行年月日

2023年10月

価 格

定価(本体価格1,700円+税)

ジャンル

文学・小説・エッセイ

※紙書籍のご購入はこちらから↓

自信なんかなくても大丈夫!肩の力が抜けるエッセイ集
アナログな時代のなかで、仕事、本、音楽、そして人との出会いが、うつむきがちな恭太青年の背中を押してくれました。翻訳家、吉上恭太さんの、「読めば、役には立たないけれど肩の力は抜けるかもしれない」Life Is Goodなエッセイ集。

はじめに 自己紹介にかえて
ポンコツの日々
 ポンコツの日々
 夢と現実
 永遠の夏休み
 夢の残骸をひろいあつめて
 
「働く」は魔法の言葉
 「働く」は魔法の言葉
 400字詰めで何枚?
 神保町ブロンクス・ズーの人々
 盤上のオールスターゲーム
 常盤さんに教えてもらったこと
 翻訳の仕事を始めたころ
 少女漫画のころ
 
絵本との出会い
 絵本との出会い
 アームチェアトラベラー
 絵本を翻訳しながら考える
 
ライフ・ゴーズ・オン
 百軒店物語
 爆音の中の静寂 ノイズとの出会い
 ライフ・ゴーズ・オン
 
ぼくたちは、「戦争を知らない子供たち」だから
 ワルシャワで自由について考えたこと
 『てぶくろ』という絵本
 ぼくたちは、「戦争を知らない子供たち」だから
 
電話ボックスとちいさな切り株
あとがき

恭太さんの人生は、周囲のおとなたちが著名人であることなどもあり、一見するととても恵まれた環境にあるように見えます。ですが、なんとなく全体的に自分に自信が持てないまま、恭太さんは思春期を経ておとなになっていきます。
「がんばればなんとかなる!」といった「前向き(?)な人生論」ではなく、自信なんかがなくても、(たまに)人の言うことに耳を傾けたり、目の前の仕事に誠実に取り組んだりしていれば、とにかく人生はどうにかなっていくよ、だから大丈夫だよ、というメッセージが込められた、読めば気が楽になる内容になっています。窮屈な毎日を過ごしている若い人にこそ読んでいただきたい一冊です。

吉上 恭太
1957年東京に生まれる。週刊誌・児童書の編集者を経て、フリーランスのライターとして児童書の翻訳、編集、少女漫画の原作などをして現在に至る。また50歳を過ぎてから音楽活動を始め、これまでに2枚のCDアルバムをリリースしている。