市民蜂起
ウォール街占拠前夜のウィスコンシン2011
著 者 | ジョン・ニコルス 「おおさか社会フォーラム実行委員会」(日本語版編集) |
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ISBN | 978-4-7803-0567-8 C0031 |
判 型・ | A5判 |
ページ数 | 208頁 |
発行年月日 | 2012年09月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
連日の数万人デモで知事をリコール それがウォール街占拠を生み出した
アメリカの経験が日本に語りかける
2011年2月から3月、米ウィスコンシン州州都マディソン。共和党ウォーカー知事が法人税を引き下げる一方で、公務員の団体交渉権を奪うなどの強権的な政策を打ち出したことに市民が強く反発した。33日間にわたり労働者、学生、農民が州庁舎(州議会)を占拠し、連日数万人のデモが繰り広げられた。このたたかいは遠くアラブ諸国での革命と同時期に行われ、その後のウォール街占拠に始まる世界的な「オキュパイ運動」に大きな影響を与えた。なぜそんな運動が可能になったのか。本書は運動の参加者の生の声を軸にした、たたかいの臨場感あふれる記録である。
第1章 それは、たった50人の集会から始まった
第2章 憲法修正第一条は生きている――ウィスコンシンの抵抗の歴史
第3章 「歴史の弧」は連帯に向かってたわむ
第4章 マイケル・ムーアの経済学教室
第5章 主流メディアを脅かすラディカルなメディアの可能性
第6章 「労働者の家」が立ち上がった
ジョン・ニコスル
ウィスコンシン州生まれ。ニューヨークで発行されている進歩的新聞「ネーション」紙の記者。ウィスコンシン州マディソンの「キャピタル・タイムズ」紙の共同編集者。労働運動や社会運動に深くコミットしており、ウォーカー知事のリコール運動やその後のリコール選挙でも労働者・市民の権利を擁護する鮮明な主張を精力的に展開した。