百年後の友へ
小説・大逆事件の新村忠雄
著 者 | 崎村 裕 |
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ISBN | 978-4-7803-0482-4 C0037 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 224頁 |
発行年月日 | 2011年10月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
近代日本最大の冤罪事件
大逆事件百周年にあたり長野県出身の中心人物新村忠雄の生涯が蘇る!
処刑された12名の1人である長野県千曲市出身の新村忠雄を軸に、大逆事件の顛末を描いた史伝小説。近代日本最大の冤罪である大逆事件100周年にあたり、中心人物でありながら余り光を当てられなかった新村の生涯が蘇る。
生い立ち/「高原文学」を出す/巣鴨の幸徳秋水宅へ行く/出獄、そして宮下太吉に合う/菅野すが/明治四十二年(一九〇九)三月、忠雄紀州新宮へ/忠雄平民社へ帰る/幸徳秋水の躊躇/長野県東筑摩郡明科町(現安雲野市)/奥宮健之/菅野、古村、新村の密談と千駄ヶ谷落ち/宮下太吉/ 逮捕される/新村忠雄 逮捕される/秋水と菅野すが/幸徳秋水拘束される/爆発物取締法違反事件から大逆事件へ/大石誠之助、森近運平拘引される/成石平四郎など紀州派検挙される/熊本派検挙される/捜査は大阪、神戸に、坂本清馬、内山愚堂も/公判開始される/平出修弁護士の弁論/判決/死刑執行とその後/徳富蘆花の講演と詩人の反応/冬の時代へ
明治43(1910)年に、明治天皇暗殺を計画した容疑で、26人が逮捕・起訴。翌44年1月18日に24人に死刑・2人に有期懲役の判決があり、翌19日に半数の12名は無期懲役に減刑、残る12名は24日に死刑が執行された。証拠も証人調べもなく、傍聴禁止の秘密裁判で、上告はなしという、近代日本最大の冤罪事件と言われている。
崎村 裕
小説家。1937年長野市生まれ。「煩悩」で第21回日本文藝大賞自伝小説賞受賞。