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『営業より

令和版 学校のトリセツ

入学シーズンを経て、子どもも学校になじみ始めた時期かと思います。初めてお子さんを小学校や中学校に入学させた親御さんも、入学に関するあれこれが一段落して気持ちの余裕ができたころ、学校についてわからないこと、知りたいこと、疑問に思うことが出てきたのではないでしょうか?
最近では、先生の多忙化、共働きの増加、PTA加入率の低下などで、保護者が学校を知る機会がどんどん減ってきています。多忙な先生に質問する機会がなかなかない、PTAや保護者会にも入っていない、といった状況では、学校のことがよくわからない、という状況は改善しません。
4月末に刊行された『令和版 学校のトリセツ 保護者と先生のための学校入門』は、保護者が学校を知る足がかりになることを目指して作られました。
第1章では、知っておきたい学校の基礎知識をまとめています。先生の勤務時間と給特法、先生の区分、クラスの生徒数の決め方、教育委員会、通知表や内申書、PTA、学校徴収金、学校給食と食物アレルギーへの対応、スクールカウンセラーや特別支援学級、部活動や学童保育、いじめやモンスターペアレントの問題などなど、この章を読むだけで、学校現場についてのおおまかな知識を得ることができます。
第2章では、保護者からの質問に先生が答えるQ&A方式で、学校の現状について、より深い知識を得ることができます。
なぜ先生になりたい人が減っているの?宿題の役割とは?意味のわからない校則について、学級崩壊への対応、校長先生と教育委員会の役割、先生の多忙化解消で学校行事や部活はどうなる?など多岐にわたる問答が、保護者と先生のホンネで語られています。
第3章では、保護者が学校運営に参加することで、実際に学校が変わっていった事例を、著者の経験をもとに紹介します。自動採点システムや習熟度別授業の導入といった事例を通して、どのように保護者が学校に関わり、要望を実現化していったのか、そのプロセスがわかるようになっています。
第4章では、大転換期を迎えている最新の学校現場における教育について考えます。
コロナ禍以降、世の中が大きく変化し、ひと昔まえの常識が通用しなくなっている現状がよくわかります。
著者のお二人は、2019年に『PTAのトリセツ』を刊行して大きな話題となりました。
今回は、その学校版となります。
本書を通して、保護者においては学校を知り、学校現場が変えられることを学ぶことができます。そして先生においては、保護者を知り、保護者の意見や発想を取り入れることが学校運営においていかに大切かを学ぶことができます。
教育ニーズの多様化、少子化、教師の働き方改革、ダイバーシティの尊重など、学校は大転換期を迎えており、これまでの常識が通用しなくなってきています。
本書は、そんな時代における保護者と先生の必読の書といえます。