13歳からの天皇制
憲法の仕組みに照らして考えよう
著 者 | 堀 新 |
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ISBN | 978-4-7803-1076-4 C0031 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 160頁 |
発行年月日 | 2020年02月 |
価 格 | 定価(本体価格1,600円+税) |
ジャンル |
この本は、まず「天皇とは何か」を改めて定義しなおすところから始めて、天皇や皇室の憲法上の地位、国民との関係、さらに国民が憲法でどのような基本的人権を保障されているかとか、その憲法が過去と現在でどのように変わって来たかということまで一通り見ていくことで、天皇・皇室と憲法の両方についての理解を深めてしまおうという欲張りな発想で書かれたものです。
抽象的な制度論や法律論になってしまってはつまらないので、できるだけ具体的なエピソードを盛り込んで、興味をもって読ん
でいただけるように工夫してみました。
はじめに
第1章◉天皇とは何なのか、改めて考えてみよう
【コラム 前近代の天皇1 醍醐天皇】
第2章◉天皇と国民の関係を考えてみよう
【コラム 前近代の天皇2 花山天皇】
第3章◉天皇の仕事の内容を確認してみよう
【コラム 前近代の天皇3 御嵯峨天皇】
第4章◉天皇からどのように国民に主権が移ったの?
【コラム 前近代の天皇4 後光厳天皇】
第5章◉天皇の基本的人権、国民の基本的人権
【コラム 前近代の天皇5 後奈良天皇】
第6章◉天皇と宗教と憲法の関係は?
【コラム 泉涌寺と天皇の墓】
第7章◉皇族の結婚と女性天皇と女系天皇
【コラム 江戸時代の儒学者と皇室】
第8章◉皇室の経費と財産の仕組について確認してみよう
【コラム 天皇の相続財産と三の丸尚蔵館】
第9章◉イギリスの君主制と憲法の深い因縁とは?
【コラム 皇族の最初のイギリス留学】
第10章◉近代の天皇と大日本帝国憲法の誕生
【コラム 現場で悪用された御真影】
第11章◉憲法と皇室のこれから
あとがき
投稿者:男性・40歳代・会社員
評価: ☆☆☆☆
天皇制をめぐる問題が左翼の側よりではあるものの平易に偏り少なく解説されていたのが良かった。もともとは著者のファンだったので買ったが、期待通り丁寧な説明文が見られた。
堀 新
弁護士。東大教養学部卒後、東芝に勤務して人事・労務を担当。
06年に司法試験合格。