ちかちゃんのきゅうしょく

ちかちゃんのきゅうしょく

食物アレルギーのおはなし

著 者

光本 多佳子

ISBN

978-4-7803-0109-0 C0737

判 型

B5判

ページ数

48頁

発行年月日

2007年09月

価 格

定価(本体価格1,500円+税)

ジャンル

医療・健康

食物アレルギーを持つ子どもへの理解を
「ちかちゃんは小学1年生。食物アレルギーがあります。はじめての給食時間になりました。お弁当をひろげたちかちゃんに、早速お友達が「どうして?」と声をかけます。うまく説明できないちかちゃんの目の前に、妖精があらわれて・・・。」
食物アレルギーの子は、自分の体を守るために、「食べない」選択をしています。でも、本当は、みんなと同じように食べたいはずです。周囲のおとなは、どれだけ、そんな気持ちに気づいているでしょうか?食物アレルギーを正しく理解し、「かわいそう」と哀れむのではなく、「がんばっているね」と応援してあげてください。
食物アレルギーの子を持つ親、保育園や学校で食に携わる人、栄養士学校などの教材に、「食育」の一環に、ご活用ください!

投稿者:40
評価:☆☆☆☆
子どもは4歳ですが、4歳なりに理解しています。わからないこともありますが、仲間がいて安心できています。ちかちゃんだけでなく、いろいろな子ががんばっていることは、きちんと伝わっているようです。ありがとうございます。

あなたは「食物アレルギー」のことを、どれくらい知っていますか?
この絵本の主人公ちかちゃんは、乳製品を食べるとすぐ症状が出る「はっきり型(即時型)」の食物アレルギーの子どもです。一方、「かくれ型(遅延型)」という摂取後、半日から翌日以降に症状があらわれるアレルギーもあります。
ちかちゃんは小学校一年生。初めての給食時間に持参のお弁当をひらいた、ちかちゃんに、お隣のひろくんが「えっ? ちかちゃん どうしてお弁当なの?」と訊ねるところから、このお話は始まります。
筆者は、「食物アレルギーの子を持つ親の会」のスタッフで、娘さんが生後6か月で食物アレルギーと診断されます。過去に、ごく微量の摂取で症状が出ることを説明しても、理解してもらえなかったり、「いつになったら食べられるの?」という問いかけを、何度も受けてきたと言います。食物アレルギーは、好き嫌いではないということも、個人差の大きい疾患であるということも、まだよく理解されていないという現実。周囲のおとなが、原因となる食物(アレルゲン)の除去の必要性を認め、子どもをせかさないで見守ってくれたら! そして、食物アレルギーの子どもに、仲間がたくさんいることを伝えたい! という思いから、この絵本は生まれました。「食物アレルギー」のことを理解してもらうための絵本です。

光本 多佳子
兵庫県生まれ、東京在住。2000年に女児を出産。生後6か月で食物アレルギーと診断され、除去食治療を開始する。生後10か月の娘を区立保育園に預けて職場復帰。2004年より、「食物アレルギーの子を持つ親の会」のスタッフとなり、会報の編集作業に携わる。