たかが姓 されど姓

たかが姓 されど姓

家族の変化と民法改正の焦点

著 者

杉井 静子

ISBN

978-4-7803-0403-9 C0032

判 型

四六判

ページ数

112頁

発行年月日

2010年12月

価 格

定価(本体価格1,000円+税)

ジャンル

ジェンダー・性教育

「民法を改正し女性差別を是正せよ」
この国連勧告の実施期間が2年後に迫る。待ったなしの問題をわかりやすく解説。
結婚しても慣れ親しんだ自分の姓を名乗りたいーそんな当たり前の願いが法律上は認められていないのが日本の法制度です。男性の「家」に取り込まれる結婚から、「個」を大切にする結婚へ、事実婚やステップファミリーの増加など、家族の形も変化しました。今や夫婦同姓を強制している国は数えるほど。国連の女性差別撤廃委員会からも民法(家族法)を改正し女性差別を是正するよう勧告されています。そのタイムリミットは2年以内。政権は交代しましたが、政府にまかせておくのではなく、女性が声をあげるために必読の書です。選択的夫婦別姓性の導入、比嫡出子の相続差別是正、女性の再婚制限期間の見直しなど、民法改正のポイントがわかります。

はじめに 民法改正のチャンスを生かそう
第一章 民法改正の焦点
第二章 改正を阻む主張への批判
第三章 民法の位置と改正の歴史
おわりに 国際社会からの視点

これから2年間の世論の動向と国連の動きがかみあえば、ようやく別姓問題が解決に向かうかもしれません。その世論の影響を与えるだけの分かりやすい本です。

杉井 静子
第二東京弁護士会副会長、日弁連・両性の平等に関する委員会委員長、関東弁護士会理事長などを歴任.離婚問題、DVなどの女性の人権を問いつづけるとともに、憲法を守る運動でも活躍。

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