石の綿
マンガで読むアスベスト問題
監修者 | 松田 毅・竹宮惠子 |
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ISBN | 978-4-7803-0543-2 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 256頁 |
発行年月日 | 2012年07月 |
価 格 | 定価(本体価格1,300円+税) |
ジャンル |
アスベスト公害の真実の物語 序章!
20世紀最大のストック型公害 震災ガレキによる被害も取材 専門家も加えて討議を重ねたドキュメントとストーリー!!
2005年、兵庫県尼崎市、中皮腫を患う市民の声に端を発した「クボタ・ショック」、百年の歴史をもつ大阪府泉南地域アスベスト被害の苦難・・・。アスベスト社会史を描き、環境リスクの問題解決にあたって、市民の行動が重要であることを説く。
第1章 クボタ・ショック
第2章 アスベストの説明
第3章 選択曝露
第4章 工場労働者の話
第5章 アスベスト・ポリティクス
第6章 泉南
第7章 震災とアスベスト
第8章 労災
第9章 アスベスト.シンポジウム
投稿者:男性・無職
評価:☆☆☆
東日本大震災のがれき処理で“マスクを”といわれ、「?」。アスベストだったのですね。阪神淡路大震災のときは知らされなかった。仕事場のアスベスト撤去作業前に何の知識もなくそこにあった材料搬出をした。あのときもマスクも必要だったのですよね。
投稿者:男性・24歳・大学生
評価:☆☆☆☆
このような社会的リスクの高いモノを使用した日本政府、そして戦後の日本人の責任です。このような公害は一刻も早く止めるべきです。
その上、国民もこのアスベスト問題に関心を持ち、アスベストから自分自身を守ることが大事です。この問題は我々日本人の手で解決しなければなりません。
投稿者:女性・44歳
評価:☆☆☆
私の住んでいる地域はリチウムやこうげん病にかかっている患者が多いそうです。
石綿工場があったことと関係があるような気がしてなりません。
投稿者:女性・54歳
評価:☆☆☆☆☆
父が昨年、悪性胸膜中皮腫により他界しました。呼吸もできなくなり、やせて、苦しみながら亡くなりました。父は、80歳という年齢で「中皮腫って何や、何の病気や?」と言いながら、この世を去りました。数十年という年数がたち、発病する恐ろしい病気です。労災認定はおりましたが、今、私(遺族)は、会社に対して石の綿使用をしていた事を認めてもらおうと、闘っております。内容のよくわかる本でした。ありがとうございました。
松田 毅
神戸大学大学院教授(哲学専攻)
竹宮 惠子
1950年徳島市生まれ。17歳の時、『マーガレット』の新人賞に佳作入選、半年後「COM」の月例新人賞を受賞し漫画家としてデビュー。2012年、全作品と京都精華大学でのマンガ教育活動が評価され、日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞。2000年より、京都精華大学芸術学部マンガ学科(現マンガ学部マンガ学科)の専任教授に就任。