
菊池事件
ハンセン病差別の壁をこえるために
著 者 | 徳田 靖之 |
---|---|
ISBN | 978-4-7803-1374-1 C0036 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 192頁 |
発行年月日 | 2025年05月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
死刑執行後の再審を求める一冊
開始されれば日本初となる死刑執行後の再審・無罪を求めて
1951年熊本県で発生した殺人事件。逮捕されたのは、ハンセン病患者とされたFさん(当時28歳)だった。無実を訴えたが、審理の場はハンセン病療養所内の「特別法廷」という名の隔離法廷。裁判は公開されず、Fさんの訴えに耳を傾ける者はなかった。
「凶器」はねつ造されたものではないか?
親族はなぜ嘘の証言をしたのか?
Fさんは本当に自白したのか? ー真相に迫る。
第1章 死刑執行再審としての菊池事件
第2章 事件の概要と再審請求
第3章 狭山事件との共通性
第4章 無らい県運動のさなかに
第5章 Fさんの「自白調書」を分析する
徳田 靖之(とくだやすゆき)
弁護士。菊池事件再審弁護団共同代表、「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟西日本弁護団共同代表、ハンセン病家族訴訟弁護団共同代表、薬害エイズ九州訴訟共同代表。ハンセン病市民学会共同代表。