女がひとりで
パレスチナ占領地を往くイスラエル人の物語
| 編著者 | イラナ・ハメルマン:著 樋口 範子:訳 |
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| ISBN | 978-4-7803-1432-8 C0036 |
| 判 型 | 四六判 |
| ページ数 | 240頁 |
| 発行年月日 | 2026年03月 |
| 価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
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かつてここには、壁を越えようとしたひとりの女がいた。
本書は、イスラエル人のイラナ・ハメルマンが2016年までの約30年間にわたり、イスラエルと占領下パレスチナで目の当たりにした出来事を記録したルポルタージュ集である。
検問所でのやりとりや労働許可証をめぐる不正、少年や労働者の不当な拘束、囚人との面会、パレスチナの子どもたちとの海水浴といった場面を、自身の体験を通して具体的に描き出している。政治的な主張を声高に掲げるのではなく、現場で出会った人々の姿や感情を細部にわたって記録することで、占領がもたらす理不尽さと人間の尊厳の脆さを浮き彫りにしている。29話からなる本書は、個人の証言を積み重ねることによって、パレスチナの現実とそこに生きる人々の声を伝えようとする。
そこには、「占領地を見ることの責任」目を背けないことの意味」があり、イスラエル社会における無関心や他者への隔たりに対する強い違和感がある。そして、それを超えるための一市民の小さな実践ー見に行く、話しかける、助けるーを積み重ねていくことの尊さを静かに訴える。

