医療・福祉・教育・社会がつながる
スウェーデンの多様な学校
子どもの発達を支える多職種協働システム
著 者 | サリネン れい子 |
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ISBN | 978-4-7803-1230-0 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 152頁 |
発行年月日 | 2022年07月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
スウェーデンの基礎特別支援学校で働く著者が見聞きし、体験してきた、子どもや若者の健やかな成長と、学びと発達の権利を保障する協働と連携のシステムを、多様な専門職と施設や機関が、一人の子どもと家族にかかわる事例をとおして具体的に描く。
システムの背景にある社会や風土に触れるショートエッセイも
第1章 就学前学校に通うオスカーくん、3歳
第2章 就学前学校の自閉症クラスに通うアンナさん、5歳
第3章 読み書きが難しい基礎学校2年生のリサさん、8歳
第4章 基礎特別支援学校に通う4年生エマさん、10歳
第5章 登校が難しい基礎学校5年のエリックくん、11歳
第6章 特別な教育のための小集団クラスに通うマルクスくん、14歳
第7章 高校のイントロダクタションプログラムに通うファビアンくん、16歳
第8章 施設から特別支援高校に通うマリーさん、18歳
付 スウェーデンがわかるショートエッセイ
ひとりの教師、ひとりの保護者(とくに母親)が、まるごと抱え込む日本の学校や支援のあり方とは対照的なスウェーデンの多職種協働システム。それを制度から解説するのではなく、障害のある子ども、不登校・ひきこもりの子、外国から来た子に対して、どういう専門職がどういうふうに関わっているのかを描くことで、日本の取り組みにも「使える」ものになっています。
サリネン れい子
岐阜大学教育学部障害児教育学科卒業。岐阜県内の学校講師を経て、2001年よりスウェーデンの大学でシュタイナー教育を学ぶ。2005年よりストックホルムの公立就学前学校で、2008年よりストックホルム郊外の公立基礎特別支援学校・高校で、現在はストックホルム最大の公立基礎特別支援学校で教員。ウプサラ大学教育科学部特別支援教育専攻修士課程、ストックホルム大学特別支援教 育学部特別支援教育士養成講座在籍。