いっちゃんはよくこける
| 編著者 | 牧口 一二 :監修 三島 亜紀子 :文 みしま えつこ :絵 |
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| ISBN | 978-4-7803-1414-4 C8737 |
| 判 型 | B5判変型上製 |
| ページ数 | 40頁 |
| 発行年月日 | 2026年01月 |
| 価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
| ジャンル |
いっちゃんは松葉づえで歩く男の子。
ぼくの友だち。
「障害があっても、みんな同じ子ども」というけれど。
でも、やっぱり違う。
いっちゃんは、走ることができない。
そして、よくこける。
こけたら、やっぱり痛そうだ。
血が出ることもある。
すると、みんなが集まってくる。
傷の手当てをする子もいる。
できないことがあったら、
みんなでルール、変えちゃうこともある。
いっちゃんは、よくギャグを言う。
運動会のリレーは「卒業」するんだって。
モノマネも上手い。
みんな、笑う。
でもやっぱり、こける。
地面にたたきつけられる。
いっちゃんは、何かを見つめていた。
ぼくも、目を向ける。
ぼくらは見つけた。大切なもの。
―――この絵本が描くのは、「強くなること」ではなく、「生き方は複数ある」ということ。
子どもにも、大人にも、静かに残る一冊です。
① 教育関係者の方へ
本書は、インクルージョンの方法を描く絵本ではありません。
正しい「配慮」や「支援」を説明する教材でもありません。
学校という日常の場で、どう工夫しても、
解決しきれない現実もあることを描いています。
関西弁を交えた会話が生む笑いとテンポが、
重くなりすぎず、対話をひらきます。
小・中学校での読み聞かせや授業に使いやすく、
授業づくりのヒントとなる解説も収録しています。
★インクルージョンを考えるきっかけに!
★小中学校の教材に最適!
★授業の参考になる解説つき。
② 保護者の方へ
子どもは、人と関わりながら、世界とのつながり方を覚えていきます。
時には、つまづくこともあります。
この絵本は、
「がんばればできるようになる」という物語ではなく、
「できないことを含んだまま生きる」姿を描いています。
「同じになること」ではなく、
「ちがったまま、一緒にいること」。
社会は、同じ背景をもつ人だけで成り立っているわけではありません。
すでに、そうした場面は増えています。
多様な人と出会うこと。
相手に想像力を向けること。共感する力。
そして、自分のつまづきと一緒に生きること。
読み聞かせのあと、
子どもと大人のあいだに、自然な対話が生まれる一冊です。
★多様な人と、つながる力を育む
★共感する力を高める
★つまづきを力に変えた人物の実話に基づく話
「ちがうことこそ、ええこっちゃ」と言い
続けた、いっちゃんからのメッセージ。
日本のバリアフリーをけん引してきた牧口一二の実話をもとに生まれた絵本
まつばづえを使う「いっちゃん」とともに過ごす子どもたちの姿を通して、インクルーシブ教育の本質を描く絵本。いっちゃんは監修者の牧口さんをモデルにしている。いっちゃんの存在が周囲の子どもたちに「違い」への気づきや新しい価値観をもたらす。支援する・されるを超え、ともに学ぶ関係とは何かを問いかける一冊。
牧口 一二(まきぐちいちじ)
1937年、大阪府生まれ。大阪府出身のグラフィックデザイナー。ポリオにより足に麻痺が残る。日本初の地下鉄エレベーターの実現に寄与、NPO法人「ゆめ風基金」代表・「障害者欠格条項をなくす会」共同代表を長年務めた。「朝日社会福祉賞」受賞。NHK教育テレビ「きらっといきる」で司会を担当、著書多数。
2024年逝去。
三島 亜紀子(みしまあきこ)
福島県立会津大学短期大学部講師、東大阪大学教授、ケンブリッジ大学客員研究員を経て、立命館大学大学院ほか非常勤講師。著書に『社会福祉学の〈科学〉性』『社会福祉学は「社会」をどう捉えてきたのか』など多数。日本社会福祉学会及び日本ソーシャルワーク学会の研究奨励賞受賞。
みしま えつこ(みしまえつこ)
イラストレーター・絵本作家。武蔵野美術短期大学卒業。イラスト作品に『妖怪セラピー』など。姉妹で出版した絵本に文部科学省「あなたと読みたい1冊」に選出された『妖怪バリャーをやっつけろ!』、アイヌ民族文化財団主催アイヌ絵本コンクール最優秀賞受賞作『ちりましほのイタㇰラマッ』など。



