広島の被爆と福島の被曝
両者は本質的に同じものか似て非なるものか
著 者 | 斎藤 紀 |
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ISBN | 978-4-7803-0954-6 C0036 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 272頁 |
発行年月日 | 2018年03月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
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原爆から原発へ、放射線被ばくと向き合う問題作。
市著者は広島で30年被爆者のこころとからだを診つつ被爆者が希望をもって生きられるように励ましてきた。
同時に原爆訴訟の先頭にも立ち、高線量被ばくを原爆症認定のしきい値とする政府のやり方と闘い続けている。
被爆者の苦悩は、家族を失った苦しみや闘病の苦しみも含め、全人格的なものであって被ばく線量だけでは推しはかれないからだ。
10年前に転居した福島で3・11に遭遇。広島とは被災のなかみが大きく異なるとはいえ、再び被ばく線量による切り捨てに直面する。
被災者は被災の苦しみがあるとはいうだけで救済されるべきではないのか。
同時に希望をもって暮らすには、被災者を線量の呪縛から解き放つべきではないのか。
序 章
第一部 広島の被爆とは何だったのか
第二部 福島の被曝がもたらしたもの
終 章 原爆と原発
齋藤 紀
1975年福島医大卒、1977年広島大学原爆放射能医学研究所、1988年総合病院福島生協病院(広島市)院長を経て2009年以降、医療生協わたり病院(福島市)。2012年から~現在まで、福島市健康管理検討委員会委員。IPPNW(核戦争防止国際医師会議)日本支部会員。被爆者の原爆症認定に尽力、原発事故後は住民との対話を継続している。