国保広域化でいのちは守れない
国民皆保険の土台、顔の見える市町村国保再生への提言
著 者 | 寺内 順子・寺越 博之・平澤 章 |
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ISBN | 978-4-7803-0394-0 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 160頁 |
発行年月日 | 2010年11月 |
価 格 | 定価(本体価格1,500円+税) |
ジャンル |
後期高齢者医療制度の見直しとともに、急速に進む国保広域化の動き。そこには具体的な提起はほとんどなく、「広域化によるスケールメリット」など抽象的な幻想が先行しています。しかし、広域化がもたらすものは、保険料アップや条例減免の全廃、短期保険証・資格証明書の機械的発行など、現在以上に住民を医療保障から遠ざけること。国保広域化とは、市町村の住民の命を守る仕事を放棄することにほかなりません。
第1章 国保広域化は何を狙うのか
第2章 高すぎる保険料問題と国保等の広域化
第3章 社会保障運動は国保をどう充実させてきたか
1、町村の国保担当者も議会も「国保は私たちの手で」と
2、「資格証明書・ゼロ」への取り組み
3、東大阪市 日本一の一部負担金減免はいかにつくられ、守ってきたのか
4、石川県川北町 住民の暮らしや顔が見える小さな町の大きな実践
5、無保険の子ども住民運動とマスコミの共同で国が動いた
第4章 国民健康保険の歴史...市町村国保はいかにつくられたのか
1、戦前から1958年新国保法まで
2、新国民健康保険法の成立とその背景
第5章 [提言]住民の健康とくらしを守る国保へ
寺内 順子
大阪社会保障推進協議会事務局長
寺越 博之
石川県社会保障推進協議会事務局長
平澤 章
長野県民医連飯伊地域連絡会事務局長