「クラスだより」で響き合う保育
子どもと親と保育者でつながるしあわせ
著 者 | 高橋 光幸・小黒 美月 |
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ISBN | 978-4-7803-0464-0 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 224頁 |
発行年月日 | 2011年08月 |
価 格 | 定価(本体価格1,500円+税) |
ジャンル |
みんなでつながって、響き合ってみませんか?
4歳児クラスを2人担任した時に、ほぼ毎日クラスだよりを書いた実践と、そこから見えてきた「クラスだより」の効果をお伝えします。保護者との信頼関係をつくるのが難しい…、保育者同士のコミュニケーションで悩んでる。そんな気持ちに応えるヒントがいっぱいの1冊です。
また、綴ることで、子どもの姿が見えていないことへの振り返り、保育の質の向上、なによりも保育をたのしむことができるようになる。
保育者や保育の仕事を目指している方にもイチオシです!
保育をたのしめない状況が広がっている?/子どものしあわせのために/保育の質を高め、保育を楽しくするために
1章 ばら組(4歳児)とクラスだより
1 子ども・親・パートナーとの出会い
私たちの保育園/ばら組の子ども・親・担任/2010年度の3つの目標
2 私たちのクラスだよりの基本型
その日のことは、その日のうちに/「手書き」にこだわる/実名を出す/感想欄をもうける/その他
2章 クラスだよりでつづるばら組(4歳児)の1年
「クラスだより」を読んでいただく前に/クラスだより
3章 1年を振り返って〜「クラスだより」にかけた私たちの思い
1 「クラスだより」はキャッチボール(小黒美月)
私のモヤモヤ/運命の出会い/苦手を克服?/クラスだよりを書く/『バラエティー』スタート
2 「クラスだより」はライフワーク(高橋光幸)
書きはじめたきっかけ/これが自分の型?/つづり続ける中で学んだこと/今までとは違う1年(スペシャルな1年)
4章 響き合う保育をめざして
グローバル社会の足元で広がる孤独/つながってしあわせになる/対話/「ドキュメンテーション」と「ポートフォリオ」/親と保育者の頻繁なコミュニケーション/今こそ響き合う保育をめざして
5章 あそびの研究者から見た「おたより」保育(加用文男)
宍戸健夫 愛知県立大学(名誉教授)
高橋・小黒保育士2人の「クラスだより」は、保育者と父母たちとの「響き合う関係」をつくる楽器のようなものです。いつのまにか父母たちを、いっしょになって、子どもたちの成長を喜びあう「大家族」にさせてしまっています。
その秘密は、クラスの「本気であそぶ」保育にあります。楽しい子育てをめざす父母たち、保育者たちにぜひ読んでいただきたい本です。
大宮勇雄(福島大学人間発達文化学類 教授)
私たちには見慣れた世界が、子どもにはなんと新鮮で驚きに満ちた世界であることか。 何げなく繰り返される保育とは、人間についてのなんと深く、豊かな思索の場であることか。
そこのところを、心ゆくまで味わってもらいたいです!
クラスだよりを1年間ほぼ、毎日書き続けた2人。何気ない日常のエピソードと子どもの様子、時には子どもの発達の状態などを綴ります。親は、保育園で何をしてるのだろうか? という不安や疑問に応えます。そのクラスだよりから、コミュニケーションとは? 信頼関係とは? 保育士間、親との関係に悩む方などに必見です。涙あり、笑いあり、実践と理論がしっかりつまった1冊です。
高橋 光幸
東京都墨田区保育士、自治労連保育部会・事務局長、全国幼年教育研究協議会・集団づくり部会世話人
小黒 美月
東京都墨田区保育士