教科書にみる世界の性教育
編著者 | 橋本 紀子・池谷 壽夫・田代 美江子 |
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ISBN | 978-4-7803-0947-8 C0037 |
判 型・ | A5判 |
ページ数 | 184頁 |
発行年月日 | 2018年02月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
グローバル化し、ネット化する現代 多様に進化する世界の教科書を紹介
親も先生も知らないところで世界とつながるネット時代。
自らの心と身体を守り、豊かな人間関係を築くのに必要なのは最新の科学的知見と社会の歴史をふまえ多様な性を尊重し、よりよい行動を選択するスキルや自分らしい価値観を育てる、対話的でアクティブな教育です。
性教育先進国の教科書はどんな内容でしょう?
日本の教科書も、その変遷をふまえて紹介します。
はじめに 諸外国の教科書制度
オランダ 性をポジティブにとらえる多面的な性教育は性行動を慎重にさせる!
フィンランド 包括的に性を学ぶ「健康教育」の必修化で望まない妊娠や早期の性交経験率が減少した国
フランス 性の多様性を、発達のプロセスから説き、社会の価値感を動かしてきた人々の運動を描くこれが生物の教科書!?
ドイツ 性教育バッシングに抗してポルノと性暴力に取り組む
イギリス 教科書は原則自由。「人間関係と性」必修化でよりいっそうの充実へ
オーストラリア 多文化の国で関係性が大きなテーマ民間団体による教材開発やピアサポートも
中国 ユネスコ『ガイダンス』をベースにした先進的な小学校性健康教育教科書が登場
韓国 貞操教育、純潔教育からセクシュアリティの教育へ模索を続ける国、後押しする民間団体
日本 性教育ブームとバッシングの歴史を超え「関係性と性の健康」教育実践への希望
まとめと提言 子ども・若者たちに科学と人権、平等な関係性にもとづいた性教育を!
池谷 壽夫
1948年生まれ。高知大学、日本福祉大学をへて、現在了德寺大学教養部教授。哲学・教育哲学の視点から、ジェンダー・セクシュアリティと教育の問題、男子問題を中心に研究している。