子ども白書2022
著 者 | 日本子どもを守る会 |
---|---|
ISBN | 978-4-7803-1232-4 C0002 |
判 型 | B5判 |
ページ数 | 192頁 |
発行年月日 | 2022年07月 |
価 格 | 定価(本体価格2,800円+税) |
ジャンル |
特集 オンラインで変わる子ども世界
特集:オンラインで変わる子ども世界、
小特集:コロナ禍の子どもの現場から。
養老孟司さん・山崎ナオコーラさんのインタビュー付き。
1964年創刊、今年で58冊目となる子どもの問題の総合的な年報『子ども白書』の2022年度版が7月に刊行されます。
今年は、コロナ禍によって加速するオンライン化と激変する子ども・若者の学びと暮らしを正面からとらえ、実践現場と支援の取り組みをカバーします。定点観測の領域には、昨年より「保育・学童」「ジェンダー・セクシュアリティ」を新設しました。
特集では、10代20代が作家の山崎ナオコーラさんとコロナ禍で見えてきた(暗いだけでない)未来について語り合います。解剖学者の養老孟司さんへの、オンライン化で激変する世界体験についてのインタビューも。毎年好評の「子ども生活関連年表」に加え、国立成育医療研究センターが行ったオンライン授業にかんする「コロナ×こどもアンケート」もカラー綴じこみで掲載します。
オンライン技術は、いまや子どもの生活と切り離せないものとなっています。しかし一方で、使いすぎによる体調不良やメンタル不調、オンラインで深刻化するいじめなどの負の側面があるのも事実です。それらを認識・克服しながら、どのように子どもとおとなが共同してオンライン技術を使いこなしていくか。18回の編集委員会を重ね、子ども・若者の意見に学びながら、オンライン時代の方向性を考えました。
また今年も、大学生・院生を中心にした若者チーム企画を掲載します。影響を受けてきたカルチャーの紹介や、「子どもって心配?」と題する座談会も。おとなはなぜ心配しすぎるのかを自分の体験から考えました。
日本子どもを守る会
日本子どもを守る会は、1952年5月17日に誕生しました。
1951年5月5日に「児童は人として尊ばれる」とうたった児童憲章が制定された翌年のことです。当時は朝鮮戦争の最中。米軍の前線基地となっていた日本の子どもたちは、生活・教育・文化・福祉・健康・環境のすべてにわたって踏みにじられていました。
この現実を黙視できないと、親や教師はもちろん、広範な人々が結集し、思想・信条の違いを超えて、子どもの人権と平和を守る国民的な運動をすすめました。
1989年11月20日、国連総会は「子どもの権利条約」を採択し、21世紀を「子どもの世紀」にすることを目指して、壮大な国際的な取り組みをすすめています。
日本子どもを守る会は、日本における子どもの権利の水準を向上させるために、子どもの意見を聴きながら、子どもの権利条約の具体化をすすめています。