「集団づくり」の視点から保育を学び深める
「子どもは、子ども同士の豊かなかかわりの中でこそ育つ」という考えに立ち、全国幼年教育研究協議会・集団づくり部会は、「仲間との育ちあい」に焦点をあてて実践を出しあい検討を深めています。この本は、そこから生まれました。
「視点」では、年齢ごとの指導・援助のポイントを、また「実践」では、あそびや行事、話し合い活動、生活・クラス運営活動などをとりあげました。今日、さまざまな保育施設ができ、保育に行きづまったり人間関係に悩んだりする人が増えていることから、保育者や保護者の「大人の集団づくり」もとりあげています。子どもたちが人間らしく育ち、生きることを願うすべての方々に、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

はじめに
Part1　集団づくりとはなにか
Part2　集団づくりの視点と実践
Part3　保育のありかた
おわりに

全国幼年教育研究協議会　集団づくり部会
全国幼年教育研究協議会の創立（1963年）以来、集団づくり部会では、「子どもは他者とのかかわりの中で育ち、集団の質を高めることで、一人ひとりのすこやかな発達が保障される」と考え、実践研究をすすめてきました。「しあわせな未来」を展望し、仲間との「しあわせな今」を大切に、かかわる力・つながる力に焦点をあて、活発な意見交流をもとに学び合いを深めています。

執筆者
伊藤　真咲（世田谷区　公立保育園）
上田　隆也（所沢市　公立保育園）
大石　英子（渋谷区　笹幡保育園）
柿田　雅子（元公立保育園・実践女子大学・明星大学）
小林　加奈（東京都　公立保育園）
佐藤　　敦（東京都　公立保育園）
下田浩太郎（稲城市　厚生館 ひらお保育園）
白井　礼子（墨田区　公立保育園）
高橋　光幸（墨田区　公立保育園）
中井　史絵（つくば市　島名杉の子保育園）
永野　優華（東京都　私立保育園）
野仲由布子（東京都　私立保育園）
服部　敬子（京都府立大学 公共政策学部福祉社会学科）
武藤　綾子（東久留米市　公立保育園）
武藤　栄治（さいたま市　公立保育園）
油井　　恵（墨田区　公立保育園）