日本国憲法と国連

日本国憲法と国連

日本小国論のすすめ

著 者

杉江 栄一

ISBN

978-4-7803-0097-0 C0031

判 型

四六判

ページ数

192頁

発行年月日

2007年04月

価 格

定価(本体価格1,800円+税)

ジャンル

平和・平和教育

日本国憲法と国連憲章は第二次大戦の惨禍から生まれた。共に平和を強く希求するが、国連憲章は、最後の手段として軍事力による平和を想定している。しかし国連は、軍縮による安全保障、戦わない平和維持活動、非軍事の人間の安全保障と、しだいに軍事力から脱却する道を進んできた。この国連の歩みを分析することを通じて、日本国憲法の先駆性、現実を論証した力作。

序 説 世界大戦の教訓
第一章 国連憲章の平和保障-侵略を許すな
 集団安全保障
 国連システムの歴史的背景
 国連システムの実態
 中小諸国と国連
第二章 軍縮と安全保障-安全保障観の転換
 原子爆弾の衝撃
 連盟規約との比較中小諸国の軍縮への関与
 軍縮による安全保障(1)-国連の努力
 軍縮による安全保障(2)-欧州の実験
 核軍縮と核兵器不拡散
第三章 国連の平和維持活動-戦わざる兵士たち
 平和維持活動とは
 平和維持活動の原則
 平和維持活動の変容
 PKOの待機隊
 日本のPKO参加
第四章 人間の安全保障-非軍事の世界
 武力攻撃は唯一の脅威か
 国連のイニシアティウ゛
 脅威をつくりだしているのは誰か
 武力紛争(暴力)と人間の安全保障
 人間の安全保障と非軍事化
第五章 日本国憲法の平和主義
 戦争放棄は理想か
 中国と北朝鮮は脅威か
 国連協力か、対米協力か-「国際貢献」論のからくり
 テロリストとどう向き合うか
 集団的自衛権とは何か-それは「妙薬」?
 平和的生存権
終 章 世界の中の日本国憲法
補 章 軍縮と安全保障

杉江 栄一
中京大学名誉教授。専門は国際政治学。

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