長生きがしあわせな島〈奄美〉
奄美の伝統行事がわかるDVD付き
著 者 | 冨澤 公子 |
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ISBN | 978-4-7803-1088-7 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 168頁 |
発行年月日 | 2020年06月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
博士論文をわかりやすくリニューアル、奄美の伝統文化がわかるカラーグラビア、DVD付き
奄美は長寿で子宝の島である。そこにはシマを基盤に、伝統行事やユイが生きており、超高齢化時代の「しあわせ」の鍵が存在する。博士論文の一般普及版。
推薦:池上惇(京都大学名誉教授)「日本社会の希望を拓いた画期的発見」。
カラーグラビア
はじめに:人生100年時代の「しあわせ」とは
序 章 長寿時代の人間発達と地域コミュニティ
第1章 奄美の歴史とシマへのまなざし
1 奄美の歴史をたどる
2 奄美の人々の抵抗史
3 占領下の人々の抵抗史
4 復帰後の〝奄振〟と人々の暮らし
第2章 奄美の島とシマの伝統文化
1 自然と人々の一体感
2 シマの神と祭り
3 シマの年中行事の実際
4 伝統行事を支える人々
第3章 健康長寿を支えるシマの地域経営
1 シマの「文化資本を活かした地域経営」
2 長寿社会における超高齢者の役割
3 日本の集落共同体の成立史
第4章 長寿と子宝を支える現代版結い
1 「結い」と「知識結」の発生史
2 超高齢者・高齢者を支える結い
3 集落の区長調査からみるシマの紐帯と超高齢者の役割
4 シマのコミュニティを支える行政・報道機関
第5章 「目標は百歳」と語る超高齢者たちとその家族
1 日々の営みの次元から考える
2 形成基盤の次元から考える
3 精神世界の次元:考年的超越
4 百歳は「本人の努力と地域の見守り」
5 百寿者本人と家族、地域の要因
第6章 看取られて、在宅で死ねる島「与論島」
1 日本における看取りの現状
2 与論島における看取りの現状
3 看取り文化継承の要因
終 章 奄美には歳を重ねる心地よい居場所がある
補 論 ネオ・ジェロントロジー(新老年学)への展望
あとがき
冨澤 公子
長崎県新上五島町(奈良尾郷)生まれ。博士(経営学:名古屋学院大学)、2003年立命館大学大学院修了、2009年神戸大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、立命館大学産業社会学部非常勤講師、立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員、市民大学院(一般社団法人文化政策まちづくり大学校)講師。元京都府職員。