人間に生れてしまったけれど
新美南吉の詩を歩く
編著者 | Pippo |
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ISBN | 978-4-7803-1269-0 C0095 |
判 型・ | 四六判 |
ページ数 | 184頁 |
発行年月日 | 2023年03月 |
価 格 | 定価(本体価格1,700円+税) |
ジャンル |
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新美南吉生誕110年没後80年
「ごん狐」「手袋を買いに」などで知られる童話作家、新美南吉。
南吉は29歳で早逝していますが、童話とともに深い魅力をたたえた「詩」もたくさん遺しています。
これまで、ゆかりの地へ何度も足を運んできた近代詩伝道師 Pippoが、南吉のふるさと・愛知県半田市周辺を探訪しながら、その生涯と詩を紹介します。幼年童話、詩の読書会の様子も併録。
過酷な境遇のなか、夢を諦めずに生きた南吉の詩や言葉がいまを生きる私たちへ伝えてくれるもの。
当時と現代をつないで、まるごと「南吉の詩の世界」へと誘う、これまでになかった一冊です。
はじめに
第一章 新美南吉の生涯と〈ふるさと文学散歩〉
第二章 詩と童話
第三章 新美南吉の詩を読む 詩の学び場「ポエトリーカフェ・新美南吉篇」開催記録
Pippo
1974年東京生まれ。近代詩伝道師、著述業。青山学院女子短大芸術学科専攻科卒業後、思潮社へ入社。編集部時は多くの詩書編纂に携わる。のち、2008年より、音楽・朗読及び詩の伝道活動を開始。2009年秋より、詩の読書会「ポエトリーカフェ」を開始。継続して開催し、今年14年目を迎える。
新美 南吉
1913(大正2)年、愛知県半田市生まれ。1932年、童話雑誌「赤い鳥」に「ごん狐」が掲載される。1936年、東京土産品協会に勤めるも、喀血のため帰郷。代用教員を経て、高等女学校の教諭となる。1943(昭和18)年、結核により29歳で逝去。死後10年以上経ってから認められたその作品は、現在もひろく親しまれている。