日本通史
津田左右吉・丸山眞男・網野善彦の地平を超えて
著 者 | 小路田 泰直 |
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ISBN | 978-4-7803-1337-6 C0021 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 224頁 |
発行年月日 | 2024年09月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
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新しい歴史観で歴史を捉え直す
『記紀』の史料的な価値を全否定した津田、天皇主権に関する過去の営為を葬り去った丸山、主権者天皇の存在を社会の必然とした網野。歴史学にいまなお影響を与える3人を乗り越え、この国の「主権者」のありようの模索を軸にして新しい「歴史観」で日本の歴史を捉え直す。
日本史研究者が一人で通史に挑戦するのは、網野以来30数年ぶりの快挙である。
第一章 津田史学の超克──「記紀」の全否定を否定する
第二章 国の始まり──「記紀」から真実を読み解く
第三章 古代から中世への転轍──小国の集まりから官僚が支配する国家へ
第四章 近世へ──官僚制の機能喪失、国家の統治能力の衰退と自治の登場
第五章 近代へ──公を体現し得る一人の絶対者の創出のために
第六章 近代日本の行方──主権者天皇の抱える自己矛盾の解消へ
第七章 核と恒久平和──ポスト帝国主義時代の国家を模索して
小路田 泰直
奈良女子大学名誉教授。古き良き時代の日本史研究会近現代史部会で育つ。1954年神戸市生まれ。京都大学大学院文学研究科単位取得退学。橘女子大学と奈良女子大学で35年程教鞭をとる。著書多数。