新・学力への挑戦
数学で新しい世界と自分が見えてくる
著 者 | 仲本 正夫 |
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ISBN | 978-4-87699-895-1 C0037 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 248頁 |
発行年月日 | 2005年08月 |
価 格 | 定価(本体価格1,700円+税) |
ジャンル |
生きる喜びを育てる学力とは?
“数学大嫌い”から出発した生徒たちが、楽しく学びながら、分かる喜びをみんなで獲得し、躍動していく若者群像を描く、学力論。
第1部 「数学大きらい」からの旅立ち
序 章 生徒はどういうときに飛躍するのか
第1章 倍々変化の世界を読み解くメガネ
第2章 デタラメの世界を読み解くメガネ
第2部 人間的な自立をはげます学力とは
第3章 “数学大きらい”退治
第4章 目とこころをひらく数学の世界
第5章 変化をとらえる強力なメガネ
第3部 新しい世界の発見、新しい自分の発見
第6章 微分積分を学んだ高校生たちの自立と飛躍
第7章 私の数学人生で一番輝いていた高校3年間
投稿者:女性・44歳・学習塾経営
評価:☆☆☆☆☆
山村女子高校の卒業生です。仲本実践を100%受けた生の声をお伝えいたします。
これから本は読み始めますが、「ぱらっ」っとしただけで懐かしさが「じわー」っとこみ上げてきたと同時に先生の暖かさが再びよみがえって伝わってきました。
26年前、当時パソコンもない時代。コピー機も思うように使えなかった仲本先生は、わらばんしに手書きスタイル。私たち生徒は「数学だいきらい」が毎回配られるのを楽しみにしていた普通科31名でした。私は高校生活最後1年で先生に出会いました。難しい高校数学も後1年でお別れなんて思っていた矢先です。先生は真っ黒い段ボールを抱えて教壇に立たれた思い出は今でも忘れません。あの「ブラックボックス」です。先生はいくつかの例を持ってきましたがみんなそれぞれに「自分でも考えてみよう!」という気持ちになって自動販売機感覚で生活に密着し段々と数学が身近に感じられ、どんどん楽しい数学に変わっていきました。クラスのみんなの心が一つになる唯一の数学でした。私の数学感・人生観も変えた授業のスタートでした。
「かけ算の意味」1あたり量を学んだとき、「えっ?わたし、大学受験するのにいきなりかけ算の意味からやり直し?」って思ったこともたびたびあります。でも今、母となって我が子に教えるとき、そして私の仕事柄、かけ算の意味は貴重な「宝物」となっています。
私たち子育てが一段落して仲間とよく逢う機会が多くなり、仲本先生の話をします。みんな声をそろえて「楽しかったよね!あのころの数学!母となって自分の子どもの数学見ると可哀想で情けない!」って。
人間らしく生きる喜びは仲本実践を受けた人しかわかりません。
教育を本当の意味でとらえようとする仲本先生は、教育界ではなくてはならない先生だと思います。そしてこれからの子どもたちを教育していく教師の皆さん「楽しい授業づくり」を目指して下さい。小さな授業はどんどん開花し、文明を起こします。そんな気がしてなりません。
仲本 正夫
1940年生まれ。
1965年東京大学(工学部)卒業
1965年鹿島建設(株)入社、1967年退社
1967年私立山村女子高校(埼玉県)就職、2000年退職
2004年(7月)学校法人大東学園(東京都)理事長就任