よみがえれ少年院の少女たち
青葉女子学園の表現教育24年
著 者 | 中森 孜郎・名執 雅子 |
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ISBN | 978-4-7803-0153-3 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 232頁 |
発行年月日 | 2008年03月 |
価 格 | 定価(本体価格2,200円+税) |
ジャンル |
育て直しの人間教育
すべての子どもに必要な人間教育は少年院にあった。非行に走った少女たちの「育て直し」の現場から、学校教育への提言。人事院総裁賞を受け、朝日新聞「天声人語」が紹介した、女子少年院の24年にわたる表現教育と、それを通して社会に旅立っていった少女たちの記録。
人事総裁賞を受賞した朝日「天声人語」が紹介
仙台市の青葉女子学園は、全国に九ヵ所ある女子少年院の一つだ。毎年春になると、創作オペレッタの準備にかかる。手作りの音楽劇である。・・・覚せい剤や傷害、盗みなど非行の内容は様々だが、だれもが心に深い傷を負っている。それが歌やせりふから伝わってくる。「なんでこんなにつらいの。なんで私だけこんな思いをしなきゃいけないの」・・・。それでも最後は、「信じる心、胸に、今未来へ旅立とう」と歌う。出演者も合唱隊もみんな涙ぐんだという。
第1章 青葉女子学園はなぜ表現教育に取り組んできたか
第2章 音楽の授業と創作オペレッタ
第3章 からだほぐしと表現としての体ー「中森体育」の展開
第4章 和太鼓指導と発表会
第5章 詩の朗読
第6章 座談会 表現教育の今日的意味を問う
ー青葉女子学園の実践を通して
補足説明編 (第1〜3章)
中森 孜郎
宮城教育大学名誉教授・青葉女子学園篤志面接委員。中学校、高等学校教諭、教育委員会指導主事を経て、宮城教育大学の教授。同大学附属小学校長。みやぎ教育文化研究センター設立と同時に代表運営委員。
名執 雅子
青葉女子学園長。法務省に採用され、女子少年院、男子少年院、少年鑑別所のほか、法務省矯正局、矯正研修所などに勤務。2006年から現職。