読み聞かせで発達支援 絵本でひらく心とことば
編著者 | 本と子どもの発達を考える会 |
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ISBN | 978-4-7803-1056-6 C0037 |
判 型 | B5判 |
ページ数 | 96頁 |
発行年月日 | 2019年12月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
わたしたちはこんなふうに子どもたちと絵本を楽しんできました!
どうすればそれぞれの子に合ったかたちで絵本をいっしょに楽しめるか―
長年の発達支援活動のなかで蓄積してきたプログラムを検証し、多様な子どもたちへの読み聞かせの実践情報をまとめた、現場で役立つ一冊です。
具体的な方法をわかりやすく知りたい、どうやるのがよいのか実は不安……など、模索中の方がたへ、あくまで「私たちはこんなふうにやってみたよ」という事例紹介のスタンスでお届けします。
この本を手にしてくださっている皆さんへ
会の概要
乳幼児期
まず《愛着》を育てる
ふれあい/だいすき
絵本であそぶ
赤ちゃんのことば・リズム/やりとりあそび
〈乳幼児の絵本とあそび〉の本棚
【コラム】赤ちゃんと絵本 こども病院の赤ちゃん
【コラム】わらべうたあそびと絵本で楽しく子育て
〈わらべうた〉の本棚
〈生きる力〉を育てるために 絵本から物語の世界へ~本を読むということ
ことばを育てる
言葉の基本 あいうえお
いろ・色 認知の絵本
かず・数 認知の絵本
かたち・形 認知の絵本
ことばで表現する 〝声に出して読む″ことばの絵本
ことば・語彙を増やす 声に出して「詩」を読む
【コラム】詩であそぶ
【コラム】声を出すということ〝呼吸と声″ 特別支援学校高等部ほかで
〈ことばあそび〉の本棚
集中力・聞く力を育てる 物語への興味をうながす・長めのおはなしに挑戦!
【コラム】支援の必要な子どもたちと図書館で本を読む 特別支援学級中等部 図書館遠足
コミュニケーションが苦手な子に
はじめまして あいさつ
表情・気持ち
からだで表現する
自分で選ぶ
あてっこ
【コラム】自分で選ぶ・自分で決めるって大事 保育園・幼稚園の子どもたち
〈コミュニケーション〉の本棚
【コラム】絵本で仲良くなる はじめて出会ったひとたちと
視覚支援
見やすい・わかりやすい
【コラム】あらたな気付き
〈しかけ絵本〉の本棚
【コラム】五感を使って 多方面からの感覚支援 児童発達支援事業所での活動
体験・活動・あそびにつなげる
食べる
【コラム】調理すること・食べること
〈おいしい〉の本棚
のりもの 知識・かがくの絵本
〈のりもの〉の本棚
自然・植物 知識・かがくの絵本
〈自然・植物〉の本棚
むし・昆虫 知識・かがくの絵本
どうぶつ・動物 知識・かがくの絵本
〈どうぶつ〉の本棚
〈身のまわり〉の本棚
【コラム】写真絵本(ノンフィクション絵本)を読む 児童心理治療施設併設の小・中学校分校で
いのちの絵本
支援の必要な子どもたちのための本展
学校巡回展 いのちの本展~みんないっしょに生きている~
いのちの授業 ~いのちの本展 ブックトーク~
いのちの絵本
〈いのち〉の本棚
〈点字つき さわる絵本〉の本棚
さまざまな読書支援
【コラム】いのちの絵本から 小・中学校「いのちの授業より」
【コラム】「しあわせならてをたたこう」 特別支援学校 重度・重複・病虚弱 障害児学級ほかで
本と子どもの発達を考える会事務局メンバー自己紹介
わたしたちの活動をサポートしてくれるすてきな仲間たち
会のあゆみ
当会の公開講座にお招きした講師の皆さん
語彙説明
参考文献
あとがき
本と子どもの発達を考える会が読み聞かせプログラムを実施してきた対象施設は、こども病院、小学校の特別支援学級、児童発達支援事業所、児童心理治療施設および、施設併設の小・中学校分校、子育て支援センターなどです。さいとうしのぶさんのカバーイラスト、鶴田陽子さんの本文イラストが本書の楽しさを表現してくださっています。
本と子どもの発達を考える会
長野県松本市の「子どもの本専門店 ちいさいおうち書店」の声がけによって集まったメンバーで、1997 年にオープンした県初のこども病院にて、入院している子どもたちへの病棟でのおはなしの会を始める。2010 年にそれまでの体験をもとに、さらに広く学びの場を持とうと考え、「本と子どもの発達を考える会」を設立。病院での活動に加え、さまざまな特別支援の場での継続的な読み聞かせ活動などチームを組んでおこなっている。また、各地にて講演や講座も多い。決めていることは、「子どもたちにとって痛いことつらいことは一切しない、本を通じてただ楽しいことをする存在になろう」。