最も深刻な傷病は、高次脳機能障害・遷延性意識障害・脊髄損傷、及び死亡事故です。
訴訟で高額判決を実現しなければ生活の安定はない
交通事故の被害者とそのご家族には、クリアすべき3つの関門が立ちはだかっています。
(1)一定期間、真面目に治療を続けること。
(2)残った後遺障害の立証作業を行って障害等級を獲得すること。
しかしこれだけでは不十分で、最大の難関は第3です。
(3)等級に基づく賠償請求交渉で、適切な損害賠償金を獲得すること。
認定さてた等級に基づき、訴訟で高額判決を実現しない限り、被害者・その家族にとって、将来にわたる生活の安定はありません。
実際に獲得した判決を詳細に検証
高次脳機能障害、遷延性意識障害、髄損傷、死亡事故のほとんどすべては、訴訟による解決が選択されており、被害者の今後の生活の一切が、弁護士の手に委ねられます。しかし現実は、弁護士にも、得て不得手があり、力量もマチマチです。
20年目に突入したNPO交通事故110番は、全国の有能な弁護士と連携し、実際に獲得した判決を詳細に検証してきました。
(1)損保がどのように反論をしてくるか?
(2)弁護士は、なにを立証することで対抗していくのか?
(3)何がポイントとなって、裁判所が高額判決を下したのか?
本書では、弁護士の緻密な立証を具体化することに主眼点を置き、実現しうる理想的な解決方法を明らかにしています。
本書には何が書かれているのか
上巻は、高次脳機能障害について175件の判例を、下巻では、遷延性意識障害・脊髄損傷・死亡事故について83件の判決を徹底分析しています。
これを通じて、裁判において、弁護士として、何を、どのように立証した結果、高額判決が実現したのかを明らかにしています。
被害者のご家族と弁護士が本書のノウハウを学習され、訴訟において、高額判決を実現されることを願っています。
前著との区別と関連
前著「交通事故外傷と後遺障害 全322大辞典」は、交通事故で起こりうる全322の傷病につき、後遺障害の等級とその立証方法をDND付きで示したものです。
そして本書は、獲得した等級に基づく裁判において、最も立証が難しい実例についての立証方法を解明しています。前著・本書を手元に揃えていただければ、鬼に金棒です。
経験と実績に
基づく決定版
本書に記載されているノウハウは、机上の空論ではありません。全ては積み重ねた経験と実績に基づく、実際的なメソッドです。
他に類書はなく、高次脳機能障害・遷延性意識障害・脊髄損傷、及び死亡事故の立証のための決定版です。
訴訟における争点は、過失割合、逸失利益、将来の介護料などパターン化されており、本書を熟読することで、訴訟のノウハウが手に入ります。交通事故を手掛ける弁護士であれば、手元に置きたい一冊です。