世界史と日本史の統合、覚える歴史から考える歴史へを謳って出発した高校教科の「歴史総合」の試みを一般書にも適用すべきではないか。そう考えた歴史学者6人が西洋史、東洋史、日本史の枠を超えて集まり、7年間をかけて議論を積み重ねた。その結果、歴史学の実証をふまえつつも、「世界とは」「国家とは」「近世、近代とは」「戦争とは」「政治哲学史の日欧比較」など、世界の根本問題を問い直すシリーズが登場することになった。
歴史総合研究会
2016年12月、高校教科「歴史総合」に対応する一般書の刊行をめざし、西洋史、東洋史、日本史の枠を超えて6人の歴史学者により発足。その後、高校教育の経験の聞き取りから始まり、それぞれが考えたテーマを深めつつ、毎年、春、夏、冬の3回ずつ研究会を開催し、議論を積み重ねてきた。