花岡の心を受け継ぐ
大館市が中国人犠牲者を慰霊し続ける理由
著 者 | 池田 香代子:ナビベーター 石田 寛・小畑 元・川田 繁幸・内田 雅敏 |
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ISBN | 978-4-7803-1168-6 C0031 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 240頁 |
発行年月日 | 2021年07月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
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大館市は世界に誇る日本の宝です
終戦末期の中国人強制連行事件の中で、集団脱走にまで至った犠牲者の多さで知られる花岡事件。しかし、加害企業と犠牲者が初めて和解を達成した。同時に、戦後ずっと花岡町そして合併後の大館市と、保守か革新かを問わず行政が慰霊を続けてきたことでも特筆される。
なぜそんなことが可能になったのか、関係者への綿密なインタビューで明らかにする。
現在の徴用工、慰安婦問題を解決するヒントがそこには存在する。
はじめに
第一章〈出発期〉◉行政の責任で慰霊を開始した山本常松さんのこと
第二章〈発展期〉◉大館市による継承と革新市政時代を中心に 石田寛さんに聞く
第三章〈定着期〉◉保守市政時代も続いてきた死者を悼む心 小畑元さんに聞く
第四章◉市民運動の側から姿勢を見つめてきた 川田繁行さんに聞く
補 章◉花岡、西松、三菱マテリアルの和解から学ぶこと 内田雅敏さんに聞く
あとがき
池田 香代子
ドイツ文学者、児童文学者、翻訳家、エッセイスト、平和運動家。世界平和アピール七人委員会メンバー。