教師をめざす学びのハンドブック
教職入門から教職実践演習まで
著 者 | 木村 裕・篠原 岳司・杉浦 由香里 原 未来・福井 雅英 |
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ISBN | 978-4-7803-1021-4 C0037 |
判 型・ | B5判 |
ページ数 | 136頁 |
発行年月日 | 2019年04月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
現場に出ても振り返りの支えとなる新しいテキスト。
カリキュラムが変わった教員養成の現場で、教師をめざす学生たちのために、養成科目を担当する5人の教員がまとめた、大学の四年間を通して学べる新しいテキスト。
現場での振り返りにも使えるように編集されている。
教師をめざすみなさんへ
1.本書に込めた願い
2.本書の特徴
3.本書の構成
4.本書の使い方
第1章 教師像を描く
1.自らの教師像を問い直す
2.子どもと学校の現実を見つめ直す
3.社会の中の学校・地域の中の家族と子どもをとらえ直す
4.教職生涯を描き直す
コラム●働き方改革と教師の仕事
第2章 授業づくりの多様性と可能性
1.授業の多様性と可能性を生み出すもの
2.授業の基本的な流れ
3.「教育目標」「教材」「学習形態」「教授行為」
4.教育評価の機能と役割
5.授業をとりまく諸要素
6.子どもの事実と向き合う授業づくり
コラム●パフォーマンス評価とルーブリック
第3章 市民性を育てる道徳教育
1.道徳教育の歴史的展開
2.子どもの生活現実と道徳教育
3.人間的価値と市民性を考える道徳教育実践の探究
コラム●学生の体験から考える道徳の授業
─学ぶ意味の感じられる授業をどうつくるか
第4章 生きる主体を育む「進路指導」
1.不安定化する学校から社会への移行
2.「キャリア教育」を問う
3.生きる主体を育む「進路指導」
コラム●「自立」へと歩みだす思春期・青年期
第5章 教育課程を創造する
1.教育課程の編成主体としての学校と教師
2.学習指導要領と教育課程編成
3.学力を問う
4.教育課程編成をめぐる諸課題
5.豊かな教育課程の創造に向けて
コラム●カリキュラム・マネジメント
第6章 子どもの学習権から学校をとらえなおす
1.学校の光と影
2.学校の歴史的性格
3.権利としての教育をゆたかに
4.学校の可能性と今日的課題
コラム●外国人やマイノリティの子どもの権利保障
第7章 多様な教育的ニーズから創造する教育
1.「特別支援教育」の概要と取り組みの際の留意点
2.子ども・青年たちの生きる世界
3.多様な教育的ニーズを捉え応えるために
4.多様な教育的ニーズに応え、多様性を生かす学校づくり
第8章 多様な専門性をふまえた協働の可能性
1.学校経営における教師の自律性をめぐる問題
2.学校内外における多様な専門職等との協働
3.協働の落とし穴、突きつけられる教師の専門性の問題
4.協働の価値の最大化と教師の専門職としての自律性
コラム●部活動のあり方を考える
第9章 学校・家庭・地域で育つ/育てる
1.保護者とつながる
2.学校と地域をめぐる問題
3.地域で育つ子ども・若者
第10章 子どもに学び、同僚とともに成長し続ける教師
1.子どもとともに成長する教師
2.教師の成長はどのようにして可能になるか
3.実践記録をどう書くか/どう活かすか─応答を軸に実践を記録する
4.実践記録を書くことの意味
─振り返りと学び合いこそが教師の成長の確かな保障
コラム●時代の中の教師像─映像化された文芸作品から
教職入門から教職実践演習、そしてその先へ
1.滋賀県立大学における教職実践演習の概要
2.実践記録の執筆とその検討ならびに交流を軸にした教職実践演習のねらい
3.教職実践演習の先へ
高校から大学へ、教師をめざす基本の学びの習得は、若者自らの成長と切り離して考えることはできません。就職ガイドではなく、自らの生き方として教育を学ぶことができるテキストです。
木村 裕
滋賀県立大学人間文化学部准教授[教育学・教育方法学]
篠原 岳司
北海道大学大学院教育学研究院准教授(元・滋賀県立大学准教授)[教育行政学・学校経営論]
杉浦由香里
滋賀県立大学人間文化学部准教授[教育学・教育史]
原 未来
滋賀県立大学人間文化学部准教授[青年期教育・若者支援]
福井 雅英
滋賀県立大学全学共通教育推進機構教授[臨床教育学・子ども理解]