小林多喜二の代表作を読み直す
プロレタリア文学が切り拓いた「時代を撃つ」表現
著 者 | 島村 輝 |
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ISBN | 978-4-7803-1131-0 C0395 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 112頁 |
発行年月日 | 2021年02月 |
価 格 | 定価(本体価格1,200円+税) |
ジャンル |
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読み直し文学講座
プロレタリア文学者・小林多喜二の『蟹工船』『不在地主』を読み直す。階級的対立を取り扱った内容面と共に、文学的表現でも当時の最先端の試みが伺える。
《小林多喜二『蟹工船』》
第Ⅰ章 映画的手法を取り入れた多喜二の筆力
第Ⅱ章 今の時代に生きる作品として読み継がれる魅力
《小林多喜二『不在地主』》
第Ⅰ章 前駆作『防雪林』から『不在地主』への進化とは
第Ⅱ章 集団を記号化して資本主義社会の本質を描く前衛的な試み
島村 輝
フェリス女学院大学教授。専門は、日本近代文学、プロレタリア文学。「逗子・葉山九条の会」事務局長、日本社会文学会代表理事などを歴任。「蟹工船」エッセーコンテスト選考委員長を務めるなど、小林多喜二の研究で知られる。