志賀直哉の短編小説を読み直す

「小説の神様」が仕組んだ「神話」と「歴史」のトリック

著 者

島村 輝

ISBN

978-4-7803-1130-3 C0395

判 型

A5判

ページ数

112頁

発行年月日

2021年01月

価 格

定価(本体価格1,200円+税)

ジャンル

読み直し文学講座

※紙書籍のご購入はこちらから↓

読み直し文学講座
「小説の神様」とも言われる志賀直哉の4篇の短編小説。一見現実批判とは縁遠いように思われる志賀作品だが、神話や民俗的伝承に根差した、根源的な社会批判を読みとることができる。そうした小説作法のエッセンスを味わう。

第Ⅰ章◉『小僧の神様』―神話や民俗的伝承に根差した、根源的な社会批判
第Ⅱ章◉『城の崎にて』―神話から湧き上がる、原初の世界の死生観
第Ⅲ章◉『焚火』―霊的存在や神が紡ぎ出す、自然と人間との神秘的融合
第Ⅳ章◉『真鶴』―和歌と歴史を媒介にした、心境小説 /社会小説

島村 輝
フェリス女学院大学教授。専門は、日本近代文学、プロレタリア文学。「逗子・葉山九条の会」事務局長、日本社会文学会代表理事などを歴任。「蟹工船」エッセーコンテスト選考委員長を務めるなど、小林多喜二の研究で知られる。

関連書籍・記事

小林多喜二の代表作を読み直す

小林多喜二の代表作を読み直す

読み直し文学講座

読み直し文学講座