未来への選択

未来への選択

都市と農村の共存をもとめて

編著者

宮本 憲一:著

宮本背広ゼミナール:編

ISBN

978-4-7803-1359-8 C0033

判 型

A5判

ページ数

94頁

発行年月日

2025年01月

価 格

定価(本体価格1,400円+税)

ジャンル

政治・社会・労働

戦後最大の転換期に「食と農」を語る
環境と経済の最先端で発言を続ける宮本憲一氏が、94歳のいま語りおく2つの講演を収録。SDGsでは解決しない環境問題と、戦争の危機が近づく国際情勢に対して、内発的発展の論理と歴史の主体であれと呼びかける。

序章 戦後第三の転換期と混迷する世界と日本
第1部 都市と農村の共存ー内発的発展と自治(2024年8月の講演から)
 1 農業・農村の危機ー食糧自給は国民的課題
 2 大都市の開発抑制と緑農地の維持拡大
 3 内発的発展と都市・農村の共生
第2部 自分史の中から主体的に(2024年4月の講演から)
解説 都市と農村のドラマに挑んだ時代の遊撃手
人名注・略年表

公害問題の発見・都市と地域開発・沖縄と基地問題、今日の環境問題と、常に現場の問題を調査・研究・発信するとともに、「容器の経済学」と言われる独自の政治・経済・財政学を打ち立てた宮本憲一教授。94歳の現在、新たな視点から都市と農村の共存のための論理を提案する。
デビュー作の『恐るべき公害』から、日本学士院賞を受賞した『戦後日本公害史論』を経て、94歳の今も語り続ける環境問題の最前線。「歴史の主体であれ」と呼びかける。宮本憲一・著「未来への航跡」「われら自身の希望の未来」に続く[かもがわ出版・未来3部作]完結編。

宮本 憲一
1930年生まれ。金沢大学、大阪市立大学、立命館大学、滋賀大学(学長)を歴任。日本における公害研究の嚆矢とされる『恐るべき公害』(1964、庄司光との共著、岩波新書)をはじめ、『社会資本論』『都市経済論』『現代資本主義と国家』『環境経済学』など、日本の経済学・財政学・環境問題に多大な影響を与えてきた。2016年には『戦後日本公害史論』が日本学士院賞受賞。卒寿を過ぎた今も最先端にあて発言を続けている。
 
宮本背広ゼミナール
金沢大学、大阪市立大学、立命館大学の三大学にわたる歴代の宮本憲一ゼミナールの卒業生を中心に1968年に発足した研究会。1996年からは、京都・西院の宮本憲一研究室で月一回開催されている。研究者のみならず、公務員・会社員・ジャーナリストなど「現場」の市民の参加が特徴である。
 

関連書籍・記事

われら自身の希望の未来

われら自身の希望の未来

宮本憲一先生卒寿記念 未来への航跡

宮本憲一先生卒寿記念 未来への航跡