魯迅の愛した内山書店
上海雁ヶ音茶館をめぐる国際連帯の物語
著 者 | 本庄 豊 |
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ISBN | 978-4-7803-0682-8 C0095 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 256頁 |
発行年月日 | 2014年02月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
魯迅は、中国の圧政に、抗しつつ、同じく日本の圧政と闘う小林多喜二や尾崎秀美ら多くの日本人と交流し、連帯を深めた。
その拠点となったのが、1917年に上海に誕生した内山書店。魯迅はここで日本語の書籍を1000種類以上購入している。バーナード・ショーやアグネス・スメドレーと魯迅の交流も、内山書店が仲介した。
綿密な取材で新資料を発掘し、書店店主の完造と妻の美喜の視点で、この時期の国際連帯の物語を描ききる。日中関係に暗雲が漂う現在、人びとが向かうべき連帯の方向性を暗示する。
本庄 豊
1954年群馬県生まれ。東京都立大学卒、現在立命館宇治中学校・高等学校教諭。京都歴史教育者協議会副会長、宇治山宣会調査研究副部長。