自動車保険
約款の解説・活用マニュアル
著 者 | 宮尾 一郎 |
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ISBN | 978-4-7803-0010-9 C2036 |
判 型 | B5判 |
ページ数 | 316頁 |
発行年月日 | 2006年03月 |
価 格 | 定価(本体価格8,000円+税) |
ジャンル |
本書は、自動車保険を中心とした損害保険について、保険屋さんが説明しない約款の読み方を解説し、「どの保険に何が請求できるか」を明解にしたものです。(オールカラー)
知って得する保険の知識
従来の保険商品は、護送船団方式で、保険料率も各社共通、約款は損害保険料率算出機構が作成し、各社に配布していました。保険自由化が一巡した今日の自動車保険は、人身障害保険を中心に、各種特約も含めて、すべての損害をフル・パッケージにして商品開発を競っています。この保険商品の複雑化にともなって、支払いのブラックボックス化が進められているのです。
従来の保険は、被害者のための保険でした。ところが今日の主力商品である人身傷害保険は、「保険加入者の過失を一切問題としないで、被った被害の金額を支払う」保険です。ところが、保険屋さんの言い分に従えば、実損補墳方式がとられているにもかかわらず、低い支払い基準で損害額が確定してしまいます。
また無保険者損害保険という特約は、加害者が任意保険に加入していなくても、被害者に後遺障害が認められれば、自ら加入している任意保険が適用される、という優れたものです。しかし、保険屋さんは、ほとんどの場合、「当方ではお支払いできません」と言ってのけます。
これは、保険の約款が一般の人には理解が難しいためで、それをよいことに、保険屋さんの都合のよい解釈が横行していると言っても過言ではありません。これが、損保各社の払い渋りの一つの要因となっているのです。
そこで、本書は、人身傷害保険の解説を中心に、保険約款のカラクリを解きほぐし、自動車保険の有効利用の説明に踏み込みました。これをお読みになって「知って得する保険の知識」をぜひ身につけてください。
ご存知ですか?
損保業界の支払い漏れは16万件67億円に達したと報道され、金融庁は各社に業務改善命令を発しました。この事件の背景には、約款が素人には理解が難しく、保険会社がそこにつけこんで払い渋りを横行させてきたという実態があります。
本書は、保険屋さんが教えない保健の有効利用を説明しています。
まえがき 約款の難解さが、払い渋りの背景に
第1章 一般条項
第2章 賠償責任条項
第3章 傷害条項
第1節 人身傷害補償条項
第2節 人身傷害諸費用条項
第3節 搭乗者傷害条項
第4章 車両条項
第5章 事故諸費用条項
第1節 代車費用条項
第2節 車両事故付随費用条項
第3節 積載動産損害条項
第4節 自宅・車庫等修理費条項
無保険車傷害担保特約
弁護士費用等担保特約
ファミリーバイク特約 人身傷害補償型
自損事故危険担保特約
理想的な自動車保険特約
火災保険
「交通事故110番」って?
あとがき
宮尾 一郎
NPO法人交通事故110番理事長。2000年にNPO法人を設立して以来、後遺障害等級認定などに関わる相談を継続し、交通事故に関するアクセスは日本1、相談実績は25万件を超えている。
NPO交通事故110番のページ