チベット問題とは何か
“現場”からの中国少数民族問題
著 者 | 大西 広 |
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ISBN | 978-4-7803-0194-6 C0031 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 128頁 |
発行年月日 | 2008年06月 |
価 格 | 定価(本体価格1,200円+税) |
ジャンル |
マスコミが報道しない中国少数民族問題を緊急出版!
中国チベット自治区のサラで、僧侶らのデモで死者が出て、北京五輪の聖火リレーへの抗議行動が活発化、中国人のナショナリズムも高揚した。しかし多くのマスコミは、この事件を政治的駆け引きとして報道し、少数民族と漢民族の対立を煽っている。この対立で笑う者は誰か、現場での矛盾や本質とは何か、「中国の真の友人」たらんとすれば何を言うべきか。長く中国少数民族問題を研究・暴動後にも訪中し、NHK日曜討論にも参加した著者による、緊急出版
はじめに
第1部 チベット問題を正しく理解するために
1、中国政府の少数民族政策
2、本当に問題になっていることは何か
3、少数民族の文化、言語、宗教の問題
4、長野聖火リレーとオリンピックの政治利用について
5、「ダブル・スタンダード」だけは許してはならない
6、事態を打開するためには何が必要か
第2部 中国少数民族問題への経済学的接近
1、「同化」過程にある少数民族
2、イスラム教とチベット仏教の壁
3、経済問題としての少数民族問題
4、マルクス主義と民族問題ー民族性とは何か
5、結びにかえて
資料 1951年の17条協定、ダライラマの声明など
大西 広
京都大学大学院修了。慶應義塾大学教授、京都大学名誉教授、日中友好協会副理事長、 World Association for Political Economy 副会長、北東アジア学会前会長。経済学博士。