中国に主張すべきは何か
西方化、中国化、毛沢東回帰の間で揺れる中国
著 者 | 大西 広 |
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ISBN | 978-4-7803-0576-0 C0031 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 252頁 |
発行年月日 | 2012年10月 |
価 格 | 定価(本体価格1,700円+税) |
ジャンル |
領土問題も中国社会の全体傾向を知ってこそ理解できる
・尖閣問題にどう向き合うのか!
・日中両国の国民・政府に問う!
・再び戦争をする気なのか!?
・相手国の主張を知ることが外交の前提だ
中国は経済大国化に伴い、ナショナリズムと覇権的外交を強め、尖閣問題が再燃している。領土問題をはじめ、マスコミが報じない路線間の争いの実態を明らかにしつつ、習近平新政権への批判的提言と、日本の取るべき対応を示す
第1章 「脱イデオロギー」から「王道」に転換する中国外交
第2章 「脱イデオロギー」外交への転換はいつだったか
第3章 尖閣問題、竹島問題と南沙問題をどう考えるか
第4章 「脱イデオロギー」ネット世論の実態と危険性
第5章 薄煕来の重慶、呉仁宝の華西村および南街村
第6章 中国経済の健全と不健全
第7章 中国の政治行政システムは悪くない
第8章 少数民族と宗教の問題について
補 論 北米インディアン居留地で考えた中国の民族自治制度
投稿者:男性・66歳・会社員
評価:☆☆☆☆
大西氏の著作は以前よりその独自の視点、現場重視主義に興味を引かれていました。今回も”毛沢東回帰”以下三つの志向性間で揺れ動く現状中国の分析の視点が鋭く、大西節炸裂というところ。次作、期待しています。
大西 広
京都大学大学院修了。慶應義塾大学教授、京都大学名誉教授、日中友好協会副理事長、 World Association for Political Economy 副会長、北東アジア学会前会長。経済学博士。