イスラム世界を訪ねて

イスラム世界を訪ねて

目的地は、学校です

著 者

井上 直也:文・絵

ISBN

978-4-7803-1052-8 C0095

判 型

B5判変型

ページ数

128頁

発行年月日

2019年10月

価 格

定価(本体価格2,000円+税)

ジャンル

外国事情

いろんな笑顔、いろんな暮らし、知り合えば友だち
世界中の小・中学校や保育園をたったひとりで「アポなし訪問」してきた著者が、イスラム文化の中で暮らす子どもたちの学校生活の一コマを紹介するフォトブックです。
「イスラム」と一言ではくくれないほどその文化や生活は千差万別。登場する37か国の「笑顔」を見るだけでも、「世界は多様だ」というあたりまえのことに、あらためて思いをはせることができるでしょう。《カラー&モノクロ写真約150点収録》

まえがき——エジプト人とアメリカ人の「おもてなし」
西アジアの国ぐに
 イスラム教の聖地メッカがある国——サウジアラビア王国
 アラビア語を話すアラブ人の故郷——イエメン共和国
 ウマイヤ・モスクはウマイヤ朝の象徴——シリア・アラブ共和国
 アルファベットが生まれた地中海東岸の国——レバノン共和国
 公立小学校はイスラム教の授業がある——ヨルダン・ハシミテ王国
 東洋と西洋の文明・文化が出合う国——トルコ共和国
 ペルシャ語はイスラム世界第二の言語——イラン・イスラム共和国
 学校では宗教的服装は禁止——アゼルバイジャン共和国
 温もりのある仮設テントの授業——アフガニスタン・イスラム共和国
 2022年サッカー・ワールドカップ開催国——カタール国
 船乗りシンドバッドはどの港から船出したのか——オマーン国
 小さくてもいい。夜空に輝く星になりたい——アラブ首長国連邦
 ペルシャ湾にうかぶ三十五の島から成る国——バーレーン王国
 昼休みに礼拝する小学校もある——クウェート国
  ペルシャ湾岸5か国の類似点
東ヨーロッパの国ぐに
 それぞれの宗教をもつ三つの民族の共存——ボスニア・ヘルツェゴビナ
 無神国家から信仰の自由がある国家へ——アルバニア共和国
  イスラムの教育—むかしといま—
中央アジアの国ぐに
 シルクロードの中心にある中央アジアの国——ウズベキスタン共和国
 小学校は月曜日から土曜日まで授業がある——トルクメニスタン
 ロシア人も多く通うカザフ人の学校——カザフスタン共和国
 学校に残したい祖国の伝統と文化——キルギス共和国
 パミール高原が国土の大半を占める国——タジキスタン共和国
  中央アジア5か国の類似点
南アジアの国ぐに
 冬の晴れた日は太陽を浴びて授業——パキスタン・イスラム共和国
 家の手伝いは、男子が田植えで女子が畑仕事——バングラデシュ人民共和国
 女の子のネクタイの色でわかる学校名——モルディブ共和国
東南アジアの国ぐに
 マレー語は必須科目の多民族国家——マレーシア
 バイリンガル教育とイスラム教育——ブルネイ・ダルサラーム国
 イスラム教徒が世界で最も多い国——インドネシア共和国
  東南アジア3か国の類似点
北アフリカの国ぐに
 ナイル川流域と三角州地帯に集中する学校——エジプト・アラブ共和国
 内戦が終わる日を待つ子どもたち——リビア
 アラビア語・イスラム教・フランス語が三本柱——チュニジア共和国
 イスラムの教えはアフリカ大陸の西端におよぶ——モロッコ王国
 ザ・カスバ(城塞)からヨーロッパを望む——アルジェリア民主人民共和国
  北アフリカ5か国の類似点
東アフリカの国ぐに
 50度を超えろ日もある世界でもっとも暑い国——ジブチ共和国
 アフリカの縮図。多民族・多言語・多宗教——スーダン共和国
西アフリカの国ぐに
 砂漠化が進むなかでの暮らしと教育——モーリタニア・イスラム共和国
 ときには、やむを得ずストライキをする先生たち——ギニア共和国
 2018年サッカー・ワールドカップで日本と戦った国——セネガル共和国
  イスラム法(シャリーア)と日本国憲法
  イスラム教と日本の仏教、神道
 あとがき——イスラム37か国の学校を訪ねて

井上 直也
1941 年上海生ま札早稲田大学政経学部卒業。1996〜2004年にアジアの、2000〜2018 年にアフリカ・ヨーロッパの小学校、中学校、高等学校、保育園などを訪問。その後も今日まで各地を訪問しつづけている。写真展を日本、ウズベキス告ン共和国、スペイン、フランスほか各所で開催。

関連書籍・記事

日本教育新聞[2020年06月01日]に紹介

北海道新聞[2019年11月17日]に紹介