フィンランドに学ぶべきは「学力」なのか!
かもがわブックレット169
編著者 | 佐藤 隆 著 熊本子育て教育文化運動交流会 編 |
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ISBN | 978-4-7803-0191-5 C0337 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 64頁 |
発行年月日 | 2008年07月 |
価 格 | 定価(本体価格600円+税) |
ジャンル |
フィンランドの教育から何をいま学ぶべきか。
フィンランドの教育に学ぶことは大切なことかもしれません。しかし、「学力」に焦点を絞るような学び方は、上滑りのものにならざるをえないでしょう。
大切なことは、フィンランドの教育を支える社会が共有している思想や人々の生き方に深く関心を寄せながら、「教育とは何か」をあらためて考えるための『鏡』として学ぶことです。
はじめに
第1部 問われているのは子どもの学力なのか
1 ゆがんだ日本の教育改革論議
2 PISAとTIMSSが教えてくれていること
3 つくられた「勉強離れ」
4 「学びのリレバンス」を回復する
第2部 フィンランドの教育が照射する日本の教育
1 フィンランドへの関心の寄せ方をめぐって
2 学ぶことが生きることに結びつく
3 学び方が学ぶということ
4 教育となんのため、そして誰のためのもの?
5 教育は自由の空気のなかでこそ
6 フィンランドの教育が抱える課題
7 福祉と自由・平等が織りなす未来への展望
佐藤 隆
1957年北海道生まれ。都留文科大学教授。教育学、教育実践学、教師教育論を主な研究領域としている。教育科学研究会事務局長、地域民主教育全国交流研究会『現代と教育』編集長として民間教育研究団体などでの活動を通じて全国の教師と交流を深めている。
熊本子育て教育文化運動交流会
熊本子育て交流会は、子どもの豊かな成長をねがう個人・団体の、父母・教師・研究者の交流と学びあいのネットワークです。〈不安と孤独の子育てから安心と共同の子育てへ〉を旗印として、1991年に発足しました。