保育で気になる子どもたち
なかまづくりの保育をめざして
著 者 | 藤井 貴子 |
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ISBN | 978-4-7803-0532-6 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 110頁 |
発行年月日 | 2012年04月 |
価 格 | 定価(本体価格1,200円+税) |
ジャンル |
保育士として働いていた私は、あるとき、クラスの中にちょっと変だと思ったり、気になる子どもが複数いることに気づきました。十数年前にはあまり感じなかったのに、なぜだろう、どうしてこんなに増えていると思うようになったのだろう.....。そして、それが全国的な問題なのだと知りました。そういう思いから、クラスをもっている保育士たちは、保育の中で気になる子どもたちについてどう思っているのか、調査を行いました。調査結果を見ると、やはり多くの保育士が「気になる子がいる」と感じていました。
1人 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | 人数合計 | 総人数 | % | |
3歳児 | 7 | 5 | 2 | 2 | 3 | 46 | 295 | 16% |
4歳児 | 6 | 2 | 3 | 2 | 2 | 37 | 326 | 11% |
5歳児 | 7 | 5 | 2 | 0 | 0 | 23 | 313 | 7% |
本書では、クラスの取り組みの中で、気になる子どもと向き合う保育士が大事にしなくてはならない視点は何かを明らかにしようとまとめたものです。一人ひとりを生き生きとさせる保育実践を通して、「気になる子はいない」という仲間づくりができると考えています。
第1章 「気になる子ども」をめぐって
第2章 現場の保育士たちが考える「気になる子ども」
第3章 クラスのなかの「気になる子ども」
第4章 一人ひとりを生きいきさせる仲間づくりの実践
第5章 保育士に求められること
保育士の実感に即した「気になる子どもたち」の分析と、保育士としてできること・しなければならないことを具体的に提案する。
「気になる子ども」はたしかに増えている。でも、仲間づくりの保育や家庭への働きかけを通して「気にならなくなる」実践をつくることができる。
藤井 貴子
保育士ののち、日本福祉大学子ども発達学部講師。名古屋のびのび子育てサポート西支部コーディネーター。