平和と子どもの幸せを求めつづけて
困難な時代に子育て・教育の希望をさぐる
著 者 | 山下 雅彦 |
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ISBN | 978-4-7803-1020-7 C0037 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 176頁 |
発行年月日 | 2019年04月 |
価 格 | 定価(本体価格1,800円+税) |
ジャンル |
「子どもの権利条約」採択30年 日本の批准から25年
子どもの生活や思いと遊離した今日的学校の限界のなかで、いじめ・自殺など子どもたちの苦しみは続いているが、それでも人間的格闘をつづける子どもたちと、子育て共同に向かう親たちに困難の中の希望を見出している。
はじめに
第1章 教育は平和のために
1 私につながる戦争
──台湾沖航空戦で死んだ山下清馬(21歳)のこと
2 南京大虐殺にかかわった一兵士の従軍手帳と手紙を読む
3 教育基本法改定案と子どもの権利
──足元から〈平和と教育〉を問う
4 安倍教育改革をどうみるか
第2章 子どもの権利を学び、活かす
1 子どもの生活と休息・遊び・文化の権利
──「子どもの権利条約」第31条をどう深め、活かすか
2 子どもが育つ環境と遊びの再生のために
──子ども時代の危機をどう切り拓くか
3 子ども時代の剥奪か保障か
──「子どもの権利条約」第31条の今日的意義
第3章 子どもの〈いのち〉と個人の尊厳に根ざした社会へ
1 「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」が問いかけるもの
──日本における子どもの人権と子育て環境の危うさ
2 子どもの人権と教育についての認識が浅くないか
──天草の小学校での「体罰」をめぐる最高裁〝逆転判決〟に思う
3 ひとり親家庭の子育て〈試論〉
4 不登校の子どもの権利と未来
5 デンマークの子育てと保育・教育
6 映画にみる子どもの権利
第4章 熊本震災は子ども・若者のからだと心に何をもたらしたか
おわりに
私のあゆみ 略年表
熊本震災で被災した東海大学(熊本・阿蘇キャンパス)で学生たちと、子育て支援や教育についての学びを深めてきた著者が、困難な時代にどのようにして希望を見出すか、出会いのなかでの思考をまとめました。
山下 雅彦
1953年、高知県生まれ。京都教育大学教育学部教育学科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。
専門は、教育学・社会教育学、子ども・子育て論。
東海大学名誉教授(2019年4月より)。子どもの権利条約市民・NGOの会専門委員、子どもの権利条約31条の会会員、学童保育協会理事、くまもと子育て・虐待防止ネットワーク研究会代表、登校拒否・不登校に学ぶフレンズネットワークくまもと顧問、平和が一番!東区の会代表、立憲主義を未来へつなげる大学人の会くまもと世話人。