京都に海の水族館?
市民不在のまちづくり計画 かもがわブックレット180
編著者 | 京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会 |
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ISBN | 978-4-7803-0425-1 C0336 |
判 型・ | A5判 |
ページ数 | 64頁 |
発行年月日 | 2011年04月 |
価 格 | 定価(本体価格600円+税) |
ジャンル |
世界遺産の地・京都の玄関口に位置する梅小路公園の敷地内で、一企業による海洋水族館の建設が始まりました。京都市と企業は、市民の不安や疑問、意見を受けとめているでしょうか。そして、市民自身は、この水族館計画を検証してきたといえるでしょうか。生物多様性の価値が叫ばれる一方で、身近な自然はめっきり乏しくなってしまいました。森、川、原っぱなどを、生きものを育む視点や地域の力を培う視点から、より大切にしたいものです。環境モデル都市・京都でこそ、それらを踏まえた「まちづくり」の議論が望まれます。このブックレットは、京都水族館(仮称)問題のあらましと、シンポジウムや学習会の成果を、寄稿を交えて掲載したものです。“水族館”の背後にあるさまざまな問題を知るために手をとっていただき、「まちづくり」を市民の手に取り戻すことを、ともに考えていただければと思います。
第1部●“いのちの森”の公園に、水族館計画
梅小路公園といのちの森
水族館建設問題について
・・・京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会
第2部●連続シンポジウム 『京都・梅小路公園に水族館?』から
1)いのちと環境から考える
講演・対談:中村桂子・山極寿一
鼎談:山極寿一・佐藤春仁・西村仁志
2)生物多様性から考える
講演・対談:川那部浩哉・辛島司郎
3)『環境教育』から考える
講演・対談:高野孝子・内藤正明
第3部●水族館計画が問いかけること
高橋昌明・湯本貴和・山極寿一・新川達郎・田中克・内藤正明・下村泰史
コラム あべ弘士・亀崎直樹
あとがきにかえて 梶田真章
京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会
京都市下京区の梅小路公園の一角に、オリックス不動産株式会社が国内最大の内陸型水族館を、また西日本旅客鉄道株式会社が鉄道博物館の建設を計画しています。
「京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会」では、この計画に賛同される方、疑問を持つ方が対話し、意見交換する中で、梅小路公園を、より市民が誇りと親しみを持てる魅力的な公園にしていくことを目指しています。