
日伊共産党の「民主集中制」格闘史
「分派の禁止」のもとで党内民主主義は可能か
著 者 | 後 房雄 |
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ISBN | 978-4-7803-1393-2 C0031 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 336頁 |
発行年月日 | 2025年9月 |
価 格 | 定価(本体価格2,700円+税) |
ジャンル |
イタリアの経験との比較研究
日本共産党での除名や異論排除が問題になっている。共産党の組織原則である民主集中制は戦前のソ連が原型であるが、議会制民主主義が発達した国でもそのままでよいのかは、各国共産党にとって共通の悩みになってきた。いち早く異論の公開や党内グループ形成を認めたイタリアの経験に詳しい著者が、比較研究を通じて日本の問題を考える。
推薦:中北浩爾(政治学者(中央大学法学部教授))
日本共産党が抱える問題の本質
民主集中制の内実をイタリア共産党研究の第一人者が(党規約を丹念に読み込み)比較の視座から解明する。分派の禁止と党内民主主義の緊張関係を問う必読の書。
序 章 党内民主主義と党内グループ
第1章 民主集中制とは何か
第2章 コミンテルン時代
第3章 戦後からスターリン批判まで
第4章 冷戦終結・社会主義崩壊までとそれ以降
後 房雄(うしろふさお)
1954年富山県生まれ。京都大学法学部卒業、名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学、名古屋大学法学部助手、助教授、教授、名古屋大学大学院法学研究科教授、愛知大学地域政策学部教授を経て、現在名古屋大学名誉教授。