隣人が殺人者に変わる時
ルワンダジェノサイド 生存者たちの証言
著 者 | ジャン・ハッツフェルド:著 ルワンダの学校を支援する会(服部欧右):訳 |
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ISBN | 978-4-7803-0609-5 C0098 |
判 型 | 四六判 |
ページ数 | 272頁 |
発行年月日 | 2013年04月 |
価 格 | 定価(本体価格1,900円+税) |
ジャンル |
世界8カ国で翻訳
1994年に起こったルワンダのフツ族によるツチ族虐殺の証言集。事件後、沈黙していた生存者たちが、当時の状況や現在の心境を語る。
はじめに
第1章早朝のニャマタ
第2章大小の市場
第3章ブゲセラ道路
第4章キブンゴの丘
第5章堅琴の形をした牛の角
第6章未亡人たちのたまり場で
第7章アカシヤの下の自転車タクシー
第8章大通りの店
第9章リリマ刑務所
第10章逃避行
第11章記念館の中の壁龕
第12章これまでの説明
第13章クロディーネのテレトレハウス
第14章ラ・ペルマナンスの黄昏
ニャマタの沼や丘で、教会で起こったことは、ごく普通の人たちのとった異常な行動だ。校長や警備員がくぎをちりばめた棒を持って、ジェノサイドに参加した。かつて酒を飲み交わし、生徒からの評価も高かった2人の教師も、殺しに加わった。聖職者や町長、警部補や医師たち、彼らはみんな自らの手で殺人を犯した。
今語られるルワンダ・ジェノサイド
人間の尊厳は、こうも脆いものなのか。ルワンダの証言が、すべての無知、偏見、民族差別に警笛を鳴らす。
ジャン・ハッツフェルド
1949年マダガスカル生まれのフランス人ジャーナリスト。ルワンダ3部作「LIFE LAID BARE」「MACHETE SEASON」「THE ANTELOPESSTRATEGY」は8カ国で翻訳され、数々の賞を受賞している。