政治のなかの保育
スウェーデンの保育制度はこうしてつくられた
著 者 | バルバーラ・マルティン=コルピ 太田 美幸:訳 |
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ISBN | 978-4-7803-0340-7 C0036 |
判 型 | A5判 |
ページ数 | 136頁 |
発行年月日 | 2010年04月 |
価 格 | 定価(本体価格1,400円+税) |
ジャンル |
保育と政治のドキュメント
保育園不足と待機児童の増加、高すぎる保育料、規制緩和と格差拡大、保育一元化。日本と同じ課題に直面してきたスウェーデンは、どう解決したのか。政策の中心にあった著者が描く保育と政治のドキュメント。
本書の背景=訳者
1 プレスクールの歴史的ルーツ — 1850〜1930年
2 保育所の是非をめぐる議論 — 1930〜1960年
3 1968年保育所調査委員会と最初のプレスクール法
4 1970年代の保育拡大
5 国庫補助金を通じた統制
6 よりよい運用を求めて — 1976〜1985年
7 民営保育所の是非 —1980〜 1990年
8 プレスクール全入構想 — 1985〜1991年
9 プレスクールと基礎学校の関係 —1981〜1991年
10 政権交代 —1991〜1994 年
11 新しい法律 —1995年
12 経済危機 —1990年代
13 家族政策から教育政策へ — 1996〜1998年
14 マックスタクサと一般プレスクール —1999〜2003年
15 プレスクールの保育内容 — 2003〜2006年
政治主導が叫ばれる時代。政治の焦点のひとつである子どもの生活保障をどのように構築するか。日本と同じ課題に直面して政治は葛藤し、紆余曲折を経てEUモデルと言われる段階に到達したスウェーデンから学ぶことはあまりに多い。
バルバーラ・マルティン=コルピ
1942年、ストックホルム生まれ。保育現場や教育相談員を経て1976年よりスウェーデン社会福祉庁入庁、「プレスクール全入法案」を起草するなど、社会省・教育省で政策立案に貢献