上肢と手指
交通事故後遺障害診断書 1
著 者 | 宮尾 一郎 |
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ISBN | 978-4-7803-0431-2 C3332 |
判 型 | A4判・オールカラー |
ページ数 | 168頁 |
発行年月日 | 2011年05月 |
価 格 | 定価(本体価格3,500円+税) |
ジャンル |
交通事故の損害補償の最初のクライマックスは後遺障害等級獲得です。
欠損・用廃・各関節の機能障害、偽関節、変形、神経麻痺の後遺障害について本物の後遺障害診断書で解説。重症例だけをピックアップするのではなく、立証方法や症状固定時期が異なる上肢と手指で想定されるすべての外傷と後遺障害を、非該当から8級にいたる複数例で解説。傷病名ごとに、イラストでわかりやすい解説を加えており、受傷直後から検証できる。
こんな方々に
被害者◉部位に合った後遺障害の申請を行う上で必要となる情報を網羅
弁護士◉交通事故の相談において幅広く、中身の濃い対応が可能となる
行政書士◉交通事故相談の手引き、新たな相談分野にと考える方にも最適
医師◉等級認定の基礎となる、後遺障害診断書の作成の手引きとなる
●後遺障害とはなにか
1 後遺障害ってなに?
2 いつ、申請はできるの?
3 誰が認定するの?
4 どこに申請すれば? 必要な書類や手続きはどうしたらいいのか?
5 どうして被害者請求でなければならないのか?
6 後遺障害診断書にはなにを記載すればいいの?
●後遺障害を巡る問題点
1 医師が後遺障害を知らない?
2 後遺障害診断書は一人歩きをする?
3 後遺障害を損害賠償で捉えると?
●後遺障害のまとめ
1 併合と併合の原則について?
2 相当について?
3 加重について?
4 別表Ⅰと、別表Ⅱの後遺障害の併合について?
●後遺障害認定基準
●上肢の後遺障害
1 上肢の欠損障害
2 手指の欠損
3 手指の用廃
4 上肢の機能障害
(1)肩関節
(2)肘関節
(3)手関節
(4)前腕
(5)上肢の偽関節
(6)上肢の長管骨の変形障害
(7)肘・手関節の動揺関節と肩関節の習慣性脱臼
(8)上肢の人工骨頭・人工関節と関節の機能障害
●本物の後遺障害診断書で学習
理想的な後遺障害診断書
1 右上腕神経叢麻痺、C5/6/7神経根引き抜き損傷
2 右上腕神経叢C5/6領域麻痺
3 右肩鎖関節脱臼
4 右肩腱板断裂、右親指CM関節脱臼
5 左肩関節打撲、骨挫傷
6 右上腕骨近位端骨折、外傷性右肩関節拘縮
7 左上腕骨骨幹部骨折、偽関節、左橈尺骨骨幹部骨折
8 右上腕骨近位端骨折、右横隔膜断裂
9 右上腕骨骨折、右肘関節脱臼・関節内骨折、右橈骨神経麻痺
10 右上腕骨骨幹部骨折、右尺骨神経麻痺
11 左上腕骨顆上骨折、左鎖骨遠位端骨折
12 右肘関節外側側副靱帯断裂、右橈骨骨頭変形、右尺骨神経麻痺
13 左肘脱臼、左肘内外側側副靱帯損傷、両鎖骨遠位端骨折
14 左橈骨骨頭骨折、左肘関節拘縮、左手関節拘縮
15 左橈尺骨骨幹部骨折、偽関節、左上腕骨顆部粉砕骨折
16 左橈骨遠位端骨折、左尺骨骨折
17 頚髄損傷、左橈尺骨遠位端骨折、右尺骨骨折
18 右橈骨遠位端骨折・変形治癒、右人差し指伸筋腱断裂
19 左橈骨遠位端骨折、左手根骨解離
20 左橈尺骨遠位端骨折、左尺骨骨頭脱臼
21 左橈骨骨頭骨折、左尺骨突き上げ症候群
22 左手指挫滅創、右親指切断
23 右大菱形骨骨折、右手関節捻挫、右手関節の拘縮
24 左TFCC損傷
25 左橈骨遠位端亜脱臼・骨折、左TFCC損傷
26 右中指末節骨開放性骨折、右人差し指末節骨切断
27 第9胸椎脱臼骨折、右手舟状骨骨折、偽関節
●後遺障害診断書で説明できていない傷病名
1 変形性関節症
(1)変形性肩関節症
(2)変形性肘関節症
(3)肩関節脱臼
(4)胸鎖関節脱臼
(5)フォルクマン拘縮
(6)月状骨脱臼
(7)ズディック骨萎縮
●後遺障害に該当しない傷病名
●計測の3原則
●いい加減な計測と異議の申立について
●最後に、事故当初から専門家に委ねる?
宮尾 一郎
NPO法人交通事故110番理事長。2000年にNPO法人を設立して以来、後遺障害等級認定などに関わる相談を継続し、交通事故に関するアクセスは日本1、相談実績は25万件を超えている。
NPO交通事故110番のページ