複合化・多様化した課題に対応する
ジェネラリスト・ソーシャルワークを実践するために
スクールソーシャルワ ーカーの事例から
編著者 | 高良 麻子・佐々木 千里 |
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ISBN | 978-4-7803-1233-1 C0036 |
判 型 | B5判 |
ページ数 | 120頁 |
発行年月日 | 2022年07月 |
価 格 | 定価(本体価格2,000円+税) |
ジャンル |
ジェネラリスト・ソーシャルワークとは
不登校、ひきこもり、虐待、性暴力、介護、貧困など、多様化・複合化している課題に対応し、すべての人びとのウェルビーイングの実現をめざした、ミクロ・メゾ・マクロレベルの総体としての実践を可能にするのが、ジェネラリスト・ソーシャルワークです。
この実践に必要な22のポイントを、具体的な実践事例を挙げ解説しています。
第1章 ジェネラリスト・ソーシャルワークとは何か
第1節 ジェネラリスト・ソーシャルワークの成立経緯
第2節 ジェネラリスト・ソーシャルワークの特徴
第2章 ジェネラリスト・ソーシャルワーク実践のためのポイント
第3章 実践事例から理解するジェネラリスト・ソーシャルワーク
第1節 外国にルーツのある子どものニーズを充足する交互作用への連鎖的変化を実現した事例
第2節 孤立した「父子家庭の子」を、子ども・家庭、学校、地域の連鎖的変化により「地域の子」としての成長を実現した事例
第3節 ケース会議を基盤とした子ども家庭支援システムが構築された事例
第4章 ジェネラリスト・ソーシャルワーク実践のためのスーパービジョン
[コラム]あるスクールソーシャルワーカーの回想録/生徒一人ひとりの可能性を大切にする「チーム学校」づくり
貧困や人間関係の弱体化といった社会変化の中で、地域には「支援」が必要な子ども・家族が増えています。その多様化・複合化した生活問題に関して、細分化されたソーシャルワークでは十分な対応ができず、支援のミスリードすら起きかねません。そこで実践に必要なのが「ジェネラリスト・ソーシャルワーク」の視点と方法です。関連図書が刊行から時期が経ち、入手できにくい現在、スクールソーシャルワーカーの実践を引きながら解説する本書は待望の書といえるでしょう。
高良 麻子
法政大学現代福祉学部教授。社会福祉士。
佐々木 千里
立命館大学、愛知県立大学等で非常勤講師。社会福祉士。スクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー。