「徒然草」ゼミナール
奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書
編著者 | 鈴木 広光 |
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ISBN | 978-4-7803-0692-7 C0391 |
判 型・ | A5判 |
ページ数 | 112頁 |
発行年月日 | 2014年04月 |
価 格 | 定価(本体価格1,100円+税) |
ジャンル |
吉田兼好の登場しない『徒然草』論って?
この本は奇妙である。作者の吉田兼好はどこにも登場しない。「徒然草」を異文で読むとはどういうことか。代表的な伝本といわれる烏丸本と正徹本を比較対照して、ゼミの学生たちが読み解く古典の愉しさを読者のみなさまに。
はじめに
第1章 徒然草を「異文で読む」とは?
第2章 語りと焦点化──その諸相
第3章 変容する語りの構造
「つれづれなるままに~」ではじまる兼好法師の「徒然草」。兼好の人となりを紹介したよくある書かと思いきや、烏丸本と正徹本で語句を比較し、対照させる内容の面白さ、こんなふうに読むこともあるのかと驚いた。
鈴木 広光
奈良女子大学の教授。平成23,24年度に開講した学部生向けのゼミナールで「国語学演習」に参加した学生の大変ユニークな読解の提案を埋もれさせるのはあまりに惜しいと本書に収めた。読み比べ、対照のおもしろさを紹介。